地域の活性化をやっていて意外なほどにスルーしているデータの一つが地域ごとの進学率の計測です。
とても大切な進学率
私は学力偏重主義ではないのですが、地元の子供達がどれくらい学習意欲があるのか?を知ることはとても大切だと思っています。
というのも今後人口が減っていく日本にあって地元の未来を支える子供達がどれくらいいて、どんなことに興味を持ちどんな勉強をして成長して地元に貢献するのか?はとても大きな問題だからです。
発展途上国の子供達の目標
発展途上国の子供達の目標は極めて明確です。
「私たちの村にはお医者さんがいないから私が医者を目指します」とか「私たちの村は弁護士が一人もいないから人身売買がいつまでも続いている。だから人権を守るために私が弁護士になりたい」などと実際の生活に直結した目標を持つ子供達がとても多くいます。
「親が文盲で苦労したから私が親の代わりに字を読んで騙されないようにしたい」なんて子供もいてちょっと驚いたりすることもあります。
対して日本は
日本の子供達に「どうして高校へ行くの?」と聞くと「みんな行くから」なんて答えは普通に帰ってきます。
「将来の夢は?」と聞くと「安定した職業に就ければあとはなんでもいい」なんて言います。
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要は地域に対する貢献意欲が極めて希薄なんですね。
それを放置してきた行政も問題ですがここまで来てしまった以上、地元で解決するしかないのかもしれません。
進学率=将来
仮に進学率を把握したところで「何について勉強するのか?」がわからなければ意味がありません。
なぜならその学問が必要な理由がわからないからです。
事務的な進路指導
また学校の進路指導も「進学?就職?」の二択しか提示されません。
他国なら「創業?」「結婚?」「家業を継ぐ?」なんていう選択もあると思います。
しかしそんなことを言おうものなら「人生ナメてるのか?」くらいのことを言い放ってしまう進路指導もあると言います。
子供の夢は地域が育てる
将来の具体的な夢は地域で育てる。この感覚は大切です。
地元の苦労は長年にわたり先祖から子々孫々と語り継がれています。
それを聞いた子供たちは親の苦労に報いるために夢を持つのです。
そして地域を活性化したいのであれば地元の子供達がより進学しやすい環境を整えるのも地方の持つ大きな課題であることをお伝えしておきたいと思います。
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