ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

地域の活性化が継続されない理由

約6分
地域の活性化が継続されない理由
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ふるさとの活性化を見ていると、以外にも継続的に活動が続けられるケースは珍しいことです。

大きなトラブルでもないのになんとなく消えていってしまう企画はとても多いように思います。

その理由についてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

地域の活性化にマインドセットは必要なことなのか?

 

この話題を避けたがる人は多いと思います。理由はこの話で議論すると3年でも5年でもモメてしまう可能性があるからです。

しかしこの話題をクリアにしないと必ず後から問題が起こります。

それも当初仲間内の結束が固かったところほどほころびが出てきます。

なのでステークスホルダーの方は必ずこの問題について徹底的に考え、打ち出し、賛同者を選択する必要があります。

 

 

 

 

なぜマインドセットが食い違うのか?

 

これはいうまでもなく「活性化」の意味です。

ある人は「地域の人口が増えればいい」と思うかもしれませんし、別の人は「地域の経済が潤えばいい」と思うかもしれませんし、また別の人は「観光客などの来訪者が増えればいい」と思っているかもしれません。

困ったことに各々の意見に間違いはありません。

むしろ全てが正解です。

しかし自分が何を優先するか?は各々異なってきますし、それに基づいて協力体制の規模が変わってきてしまいます。

 

 

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相互の理解をすることなく「あいつはわかっていない」と片付けることは可能ですが、それでは統一見解のないまま企画を推進することとなり結果として大きな企画には向かない組織が出来上がってしまうことを意味します。

地方はまだまだ村社会が色濃く残っており、外部からの協力者や参入者は排除される可能性を持っています。

そのためにも相互理解を含めた統一見解に近いマインドセットを共有してもらえるように努める必要があります。

 

 

 

 

経済的な問題について

 

通常、経済的に潤えば十分であると答える方は多いと思います。

しかし、この経済的に潤う方法は原発誘致から消費開発まで様々あります。

地域のよっては地方の山間部でありながら地元の景観は30年前と何も変わっていないのに収益だけが数百倍なんて言う地域もあります。

当然ですが若者はそんな田舎の景観を悲観し都会に出て行きます。

お年寄りは変わらず地域で住んでいますが人口増を狙っている地域がこの状態であったとしたら悲観的な未来を思い描いてしまっても致し方のないことです。

しかし経済的に潤うことを想定しない活動は大きな問題があります。

それは継続性です。

何をするにもお金がかかり、また同時に地元の雇用を生み出して継続的にモチベーションと革新を続けていくためには経済的に潤う運営は必須です。

 

 

 

 

地元を守る気持ち

 

地方では歴史と伝統を守ると言う意見を持つ方が少なくありません。

またそれはとても大切なことです。

しかし今まで継承されてきた伝統や風習、歴史を単純に繰り返せばいいというものではありません。

歴史的事件や天災などでもその伝統や風習は変わってきましたし、その時代に合わせて少しずつ変化してきた事実に変わりはありません。

つまり何も変わらずに未来がくると思っているとしたらそれは「妄想」であると言わざるおえません。

この考えを地域に行き渡らせるのはとても大変なことです。

手間や苦労もさることながら短時間で解決するのはなかなか難しい問題です。

 

 

 

 

将来を見据えた活動

 

日本は現在大々的に人口減を迎えています。

当然ながら内需は縮小しなければならないはずですが、高速道路の建設を見ればわかる通りその気配はありません。

むしろ東京オリンピックを理由に建設ラッシュと一部の土地バブルにさえなっています。

この状況は東京オリンピック後にかなり過激なハードランディングが待っている可能性を秘めています。

善し悪しの問題ではなく、危険と言う表現が一番的確かもしれません。2060年までに人口が現在の70%以下に落ち込むことを考えた時、単なるインフレ誘導の政策と移民でカバーできるレベルの話ではないと思います。

 

 

 

 

変わるべきことは未来ではなく今

 

これらのことを考えると変えるべきことは未来ではなく「今」であることが見えてきます。それはローコストで継続できる、地元の全ての人たちが大なり小なり関わりを持ち経済性を発展させながら未来を確実に構築できる方法を考える必要があるということです。

クラウドファンディングや補助金、助成金などで資金調達を行うのは簡単ですが、それは一時的なカンフル剤に過ぎません。

何度も繰り返していれば真新しさも薄れ、飽きも出てきます。

どこかで自立した運営にシフトできないと意味がないのです。

 

 

結束力とは何か?

 

こういった様々な問題を乗り越えるのは何かと言えばズバリ「結束力」です。

では結束力とはなんでしょう?

それは自分たちの地域の未来に対して意見を出し合い、統一見解を理解し地元の未来のために臆することなく努力を続けていくことです。

また同時に経済的な未来を想定し継続的にふるさとを元気にしていく活動を考えなければならない時代に入ってきています。

 

 

 

 

二つに分かれていく未来

現在、こういった指向性は二極に分化してきています。方や自分たち個人的な利益誘導やメリットの追求、方やみんなのために作る未来です。

この行方はどうなるのか?と言えば「みんなのために作る未来」へシフトしていきます。

なぜならネットの世界を見ればわかる通りGoogleが誘導する未来は無料で使える様々なメリットがあります。

これはGoogleだからではありません。共有することで発展的に継続的に大きな未来へと舵が切られているからに他なりません。

一企業、一個人が大儲けをしてハデに暮らすことが美徳という時代ではなくなっていくことが見えてきませんか?

 

 

 

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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