今でも地域の活性化や町おこしは「ボランティア精神で」と思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに地元愛の観点から見るとその価値観はとても大切だと思いますが、継続的な成長や運営規模の拡大を考えた時ビジネスの視点を無視しての運営は「無謀」であると言わざるおえません。
助成金、補助金が生まれた背景
地域創生、町おこし、地域活性化などの活動に補助金や助成金が増えた背景の一つがこの「ボランティア精神」と言ってもいいでしょう。
公共の役に立つことなので利益をさほど追求しないであろうという配慮から公共が資金援助を行う形をとってきていると言っても過言ではありません。
しかしこの助成金や補助金、もらい慣れてしまうと意外と大変なことになるケースもあります。
助成金や補助金で生きる人たち
私が相談に乗ったケースだと数年に一回、ありとあらゆる補助金や助成金の中から資金を集めて海外旅行をするという経営者の方がいました。
その是非は問いませんがその会社はほとんどビジネスをしておらず、黒字とは程遠い運営であったのです。
その結果、日常生活は決して豊かではなくバイトをしながら食いつないでいるわけですが、数年に一回ドバイやシンガポールで豪遊するという実にアンバランスな生活をされていました。
志の大切さもあるけれど
ビジネスには志が大切だという人は多いです。
それなくしてはなんの成長もないでしょう。
しかしそのスタートラインの手前には「ビジネスの視点」があることを無視できません。
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なぜなら今の大企業の大半は元々タダ同然の原価から巨万の富を得られるように作られた商品で大きくなってきたのです。
薄利でもいいものを出せば「売れる」かもしれません。
しかしそこに成長はありません。大きなお金を動かすには大きな計画や大きな志が必要です。
言ってみればビジネスの視点と志は両輪のごとく回らない限り同じところを回転し続けることを意味します。
ではビジネスの視点って?
ビジネスの視点と簡単に言いますが、帳簿上もっともコストがかかることは経費と言われています。
現在は人件費の削減が大流行中です。
このままだと日本は世界最貧国レベルでの賃金となっていくことでしょう。
しかし人件費を下げると必ず品質が下がります。
コストは下げても製品に支障を来さないところで下げること、これが本来一番効率がいいはずなのです。
常に支出が続いているものですから。
場所を間借りする、通信網を借りる、広告の場所を格安で借りる、共同で借りる、いくらでも効率をあげられるはずです。
それを人件費から切ってしまったら雇用問題をわざわざ生み出すようなものです。
地域を元気にする開発に雇用は必須です。また同時に継続できるシステムも大事です。ビジネスの視点を持たないでこの二つの問題は解決できません。
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