地方の活性化を手伝うと必ず問題になるのがこの「閉鎖的環境」です。
これはさまざまな背景があってのことですが、最終的にはこの壁を越えられるかどうか?が地方の未来を担っています。
大企業の構図と同じでは成立しない
大企業であれば情報搾取や奪い合いのマーケティング理論が成立しますが、地方で同じことをすれば確実に食い合いの状態になって結果として衰退することになってしまいます。
そうならないためには本来協力しあって成長する戦略をとる必要があるはずです。
スピードの必要性
地方は元々若い世代に地域を任せることとにすら慎重な傾向にあります。
世代が三世代ほど先に進めばこのネット社会のスピードの中で育った世代が時代を担うことになります。
しかしそれまではかなりの苦戦が強いられると想像します。
時代の変化を見て行くと、変化に強いのは確実に「女性」です。
新しいファッションや言葉、食の好みなどどれも女性の方が明らかに変化に敏感なのです。
小学校低学年くらいまでは男女差は少ないですが小学校高学年からはもう男子は追いつけません。
上手に追いついて行ったとしても地元の伝統や歴史、文化や習慣について行けなくて結果的に都会へ出ることを選んでしまうのです。
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となると次代を担うのは女性の傾向が強くなります。
今まで男性社会だった地方は女性が台頭してくるのをかなり慎重な眼差しで見ていますが、これも時代の波です。
逆らうことは出来ないだろうと思います。
なぜ女性が活躍するのか?
女性が新しい習慣を持ち込みやすい理由の一つに嫁いで来ると言うものがあります。
他所から来た人ですが、地元に骨を埋めるので事実上「合法的他所者」でもあります。
また子どもを産んで育ててくれるので、地方の人口も支えることになるので他所から来た人と言われても地元では大切に扱う他ありません。
なので閉鎖的環境を突破するのには嫁いできた女性は有利に働くことを意味します。
もう一つのキーワード
またもう一つ、閉鎖的環境を変えるのに大切なことは「情報発信」です。
これはかなり当たり前になりつつありますが、ネット環境を見ると10代〜30代前半は割と普通にネットを使い、60代あたりから上もネットを使う人は多いようです。
しかしその谷間の部分、30代後半〜50代あたりは不思議なことにネット人口がガックリと下がっているのです。
考えてみると1995年以降インターネットが広がった時期の直前に10代をを終えてしまっていると新しいものに抵抗があるのかもしれません。
逆に60代以降は肉体的な衰えを情報でカバーすることを考えているようにも見えます。
どちらにしてもこの谷間の世代は本来なら現役でバリバリ活躍して欲しい世代なので、ネットに不慣れもしくはネットは一切やらないと言うのは情報配信にとっては致命的なディメリットになります。
裏も表もなく
これを解決するには女性が地元の情報を配信する。
問題も慶弔も楽しみも苦労も女性の手から配信することで温もりのある味と優しい空気感が配信出来ると思います。
男性だと「うちの地域はスゴい」「この味は他所にはない」と言うのはいいのですが、他所者から見ると何が違うのか?分からないものなのです。
その点を指摘すると大抵「食えば分かる」とか「来れば分かる」と言う答えをもらうのですが、そもそも食べてもらえないから情報配信することですし、来てくれないから情報配信しているはずです。
女性はその点上手にやってくれます。
美味しいものを「美味いんだ」と言うよりも「一口食べて」「美味しい〜」と幸せな笑顔を見せてくれればいいのです。
「嬉しい〜」も同じですね。いい歳のオジさんが「幸せ〜」と言った所で「大丈夫か?」と思われるのが関の山です。
女性の笑顔と「美味しい〜」の方がはるかに美味しさが伝わるものです。
閉鎖的環境を変えるのは女性と情報配信。この二つに尽きると思います。
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