ふるさとRe:Boot研究所

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行商の経験

約3分
行商の経験
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私は以前、大手の商社が経営するフランチャイズのファーストフード店にいたことがありました。

そこではまずアルバイトが入ると行商の動画を見せるという研修があったのを覚えています。

 

 

行商の少年

 

その内容は明治時代の頃、父親から行商を任せられる少年の話でした。

右も左もわからないままてんびんに載せた売り物の商品だけを手渡されて街に放り出された少年は来る日も来る日も売れない日々を過ごします。

疲れ果ててもうやめようかと思うことも一度や二度ではありません。

しかし親に送り出された仕事を途中で放り出すわけにもいきません。

3ヶ月の歳月を経てやっと得るチャンスを手に入れて、商品を売ったという話です。

 

 

人の役に立つこと

この話の中で何がポイントかといえば縁故でも紹介でもなく人の苦労を経て感情を動かしてビジネスの基本を学ぶことができたということが大きいと思います。

 

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頭ではわかっている、本で読んだということは多々あります。

しかも「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「ありがとうございます」と言葉遣いも知っている。

でも何かが足りない。

そんな状態のまま社会に放り出される昨今です。

ビジネスの基本は利益だけではない重要な考えをこの動画は教えてくれました。

 

 

お金になるならなにをしてもいい?

 

今では売れればいい、お金になればいいということでドンドン経費を切り捨てて昔ながらの信頼に基づく商売が衰退して行っております。

しかし日本には日本の商売があり、アメリカ型のビジネスが導入されていく中で実は世界のビジネスは旧来の日本型の商売に向かっています。

 

 

朝市に残る行商の心得

 

私が常々朝市などを使ったテストマーケティングや社員研修をお勧めする理由はここにあります。

笑顔で話し地元の方言で試食を勧め、世間話をしながらお客様の悩みや困りごとをそれとなく聞き、理解と共感を持ってよく来てくれましたと話すとき、初めてお客様の心が開かれていく、そんな昔なら当たり前のことがドンドン希薄になってきている時代なのです。

 

 

キレイな言葉を並べ立てるだけのネット

 

スマホの中に並んでいる美辞麗句を信じて不良品を掴まされるという話はあとを絶ちません。

また返金を要求したお客様のメールを無視したり倒産したふりをしたりその姿は日本でのビジネスには到底思えないものもあります。

 

肌で学べる環境を経験する

中学生、高校生の頃に都会の朝市に出店して都会の人は何を求めて東京の朝市に来るのか?

そこではどんな接客やどんな商品説明が求められているのか?、親や兄弟が地方にいる人たちは何を期待しているのか?それを肌で学べるのが朝市であり、行商の心得が残っているのだと思うのです。

 

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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