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宮崎県の川南町で作られている「トロントロン」と言う芋焼酎は川南町の耕作放棄地で栽培された芋から作られていると言います。
例年仕込まれているようで、川南町の特産品の一つに指定されています。
災害危険指定区域の土地
耕作放棄地の扱いに困っているのは地方だけではなく、九州で最も人口がある福岡県でさえ住宅が災害危険指定区域内にあるがために建替えも出来ず、かといって買い手も見つからないで困っていると言うケースが増えています。
このような行き先の無い土地を維持するのは大変なことですしその土地を受け継ぐ御子孫の責任も重くのしかかってくるのは明白です。
まだ救いが在る耕作放棄地
こういった事例が増えて行くこと自体、耕作放棄地はまだ可能性があるのかもしれません。
農地は貸したり売ることはまだ買い手や借り手を見つけやすいと言えるのではないでしょうか?
今では空き地バンクのようなシステムを採用している市町村もあるので市町村内に在住していなくとも農地を使用してくれるのであるなら固定資産税と同額で賃借料などにすることも可能です。
何を作るのかと言う問題
問題はなにを作るか?の方ではないかと思います。
例えば自分たちが食べるためのものであれば「菊芋」などは外来種ではありますが放っておいても育つので手間が少なく、漬物から味噌汁の具まで使えるので自家用にはうってつけです。
もしくは専門的に生産を行なうのであれば地元の特産品や、高麗人参や牡丹など高額な野菜を栽培することで採算性を上げることが可能になります。
管理者はどこが?
またもう一つの選択として地元の小中高校に農業の体験授業の規模を大きくして運営してもらうと言う方法もあります。
教育委員会や校長会などからは当初クレームが出るかもしれませんが子どもたちが土と触れ合う環境を授業に導入するのは本来なら大切な内容ですし、受験戦争に追われて地元の土と戯れない子どもたちが増えてしまった反動は在って然るべしと言えるのではないかと思います。
教育と農業の関係性
教育の現場と農業の生産をコラボレーションする理由のひとつは近年の農業ブームです。
各地で農業高校の進学率が上がり農業に対する興味を持つ若者が増えている今だからこそ小中高で農業の体験が出来る環境を充実させて増えて行く耕作放棄地と休耕田を復活させる選択をするべき必要が在るのではないかと思います。
地元企業との連携を考えて
地元の企業も産学協同に対する補助金や助成金の関係で以前より学校との連携に対する垣根が低くなって来ています。
耕作放棄地と休耕田の解消に企業と地元の教育が手を取り合って発展的な問題解決に向けて連携をして頂きたいと思います。