ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

親の下心

約3分
親の下心

小学生のまちおこし

一つ前の記事で大学生にシャッター街の活性化について私の考えを書きましたが、今では小学生たちに地域のPRをやらせるという企画を行っている人たちもいます。自分たちが暮らす地元のPRを動画にしてyoutubeなどに掲載することで地域を活性化しようということですね。

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しかしここで気づいて欲しいことがあります。皆さんが小学生の頃、学校の行き帰りに立ち寄る駄菓子屋やゲームセンター以外に興味があった場所はありますか?公園とか本屋さんとか、かなり限定的な嗜好であったのではないかと思います。つまりその他の店舗さんについての興味なんて、その店の子供くらいしか知識がなかった可能性が高いと思います。

 

子供が思うふるさと

子供たちが故郷を大切に思い、みんなにその素晴らしさを伝えたいというのはよくわかります。しかし現実的に子供たちはその問題について大した経験も知識もない場合どうなるのでしょう?

 

答えは誰が持っているのか?

結果として運営がシナリオを書くことになります。しかもスポンサーなどの問題もあるのでお店に対してかなり忖度した内容にしなければなりません。また地域の商店会や商工会議所などの手前、どの店を大きく取り上げるのか?の問題も考慮する必要性があります。

言ってみればこの状況、まさに今のテレビと全く同じことになっていると思いませんか?

美談を捏造するのは限度がある

確かに子供が自発的に地元に貢献する姿は美しいし親御さんとしても応援したくなります。そしてその経験を生かして進学したり就職したりしてくれたらきっと子供達も楽しい学生生活を送ってくれるだろうと思うかもしれませんね。

興味の対象は子供が探すもの

しかしその背景にある親御さんや運営が描いた下心も全て子供達は投影することとなります。なぜなら興味がないことに対して子供達はとても素っ気ないからですね。少し興味がわいたからといって小学生が乾物屋さんに入り浸りますか?もちろんお菓子やゲームなど子供達が喜ぶアイテムが揃っていれば別ですが、それをみんなが始めたらどこへ行っても同じになりませんか?

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言い換えれば子供達が乾物屋や仏壇屋、農機具屋に入り浸るような町が作れたらそれこそ奇跡が起きます。子供達が自分で行うメディアが作れるようになりますから。でもそこで子供達は忖度できるのでしょうか?それも含めて受け入れることを町に期待しているのでしょうか?

繁栄と衰退の狭間で

ビジネスには繁栄と衰退が常に付きまといます。テレビ番組のラーメン屋の取材のように半年後消え去ることを面白がるようなメディア運営は地方にとっては致命傷になりかねません。

メディア主導のマーケティングはこうして末端の子供やマスコミ慣れしていない一般市民を巻き添えにするリスクも秘めていることを覚えておいて頂きたいと思います。安易なモノマネは危険ということになりますね。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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