ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

ポケモンGOが残したもの

約3分
ポケモンGOが残したもの
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想像以上のロングラン

すっかり話題からは離れていますが今でも熱心なマニアは続けているようでネットの力とメディアの力の偉大さを感じる流行であったと思っています。

これが町おこしや地域おこしとなぜ関係があるのか?と言えば日本国内の人的移動をソフトウェアだけで行って見せたというところにあります。バイクのライダーの間で有名な「ダムカード」ですら実際のカードを印刷する必要があったのですからゲーム機、またはスマホであれだけの人口移動を引き起こしたNintendoの凄さがわかるというものです。

ポケモンNGエリアが意味するもの

実際のゲームの展開はさておき、今でも京都や鎌倉、そしてそれ以外の旧所名跡では「ポケモンGO禁止」の看板が目に付きます。もともと人が集まるエリアにとってはゲームで人を集めるメリットは感じないのでしょう。実際、その場所の美しさや四季折々の風光明媚な風情を楽しむ人たちからすれば迷惑千万な話なのかもしれません。恐ろしいことに見学に拝観料を取るような寺社に普段なら入らないような人たちまでポケモンGOのためなら拝観料を払って入ろうとしたということです。これはもう本末転倒と言わざる負えず、拝観料を設定した寺社もさぞ泡食ったことでしょう。良し悪し以前に「趣旨と異なる」ことを理由に早々に「禁止令」を出しました。

誰もいないエリアほど

しかしこう言ったイベントでもない限り一年通して人っ子一人現れないようなエリアにとってはこれはもう願ったり叶ったりのイベントでした。情報を流すといえば店に人が立ち寄り、空腹に対応するために駄菓子や軽食を出せば売れ、ゲームをプレイしない人からすれば「天の御恵み」状態であったのは間違いないでしょう。しかし全ての流行と同じく時が過ぎれば元の閑散としたさみしい地元に戻ってしまったことは致し方のないことと言えるのではないでしょうか?

一過性の凄まじさ

今後、こういったパターンの流行は必ず出てくると思います。一過性であればあるほど人の集まりは激しくなり、瞬時に集まり瞬時に消えることとなります。その状況の良し悪しを話し合う必要はありませんが、流行の途中から地元は志向を変える必要を余儀なくされるのは間違いないでしょう。しかしそもそも人がいない場所。いきなり志向を変えても人が集まったままになるとは思えません。むしろ天の恵みが大きければ大きかったほどその反動も大きく、下手をしたらテレビで取材されたラーメン屋さんのように半年後には消え去る運命を背負ってしまいかねません。

原因のない成果ほど怖いものはありません。自分で作れない波に乗るときは注意して乗りましょう。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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