地方の言い訳
地域メディアの運営を始めようとした際に必ず言われた言葉です。「隣の家の財布がどこにあるのか解るような地域でマル秘スポットなんてあるはずがない」というものです。確かに新しい店が開店するとなれば開店前の建設中にどこの誰が行うなんと言う店かが知れ渡ってしまうのが地方というものです。「知りたがる人なんていない」というより「知る必要がない」というのが正しい考え方でしょう。ところがここが大きなポイントなのです。
東京にはその情報がない
東京に来ると解ると思いますが旅行代理店の数は膨大です。どうにもならないくらいたくさんあります。その旅行代理店の店頭に置いてあるパンフレット、またはチラシに果たしてみなさんがお住いの地域の名称はいくつ掲載されているでしょうか?たくさんあるのであればその地域の情報は都会でもある程度「流通」しています。しかしもし全くもって地元の名称が出てない、またはほとんど見かけないのであればそれは「チャンス」です。なぜならそれは人気のないエリアではなくそもそもの情報が東京に「存在しないエリア」ということだからです。
地方の当たり前が珍しい
いくら地元で「隣の家の財布の場所がわかる」と言っても都会で「その地域の隣の家の財布の場所がわかる」なんてことはありません。それどころか家族構成や旧所名跡すら知られていないことがほとんどでしょう。ところが地元の子供会などは脈々と子供囃子や子供神輿、子供祭りなんてことが残っていたりするわけです。これが都会では全く知られていない情報ですよね?これをPRしてみませんか?ということになります。
都会での広報
少し前の記事でも掲載しましたが誰が広報を行うか?はとても重要なことです。なぜなら人は顔が見えると安心するからです。ところがその担当すら置かない地域おこしはザラにあります。「観光課がやってます」と言ってもせいぜい地元の観光協会と予算を分け合ってパンフレットを作る程度のことしか仕事にしていないなんてことはよくある話です。
東京のアンテナショップ
もう一つ都会の旅行会社のついでに回ったほうがいいのが「地域のアンテナショップ」です。某知事がキャラクターを演じた宮崎県は新宿にアンテナショップを持っています。原発天国で予算の投入が自由自在と言われた福井県は南青山にアンテナショップを持っています。対して福岡県は有楽町の交通会館の地下に割と小さなアンテナショップを持っている程度です。もちろんその地域の企業がどれくら東京への進出意欲を持っているかにもよりますが東京での情報流通量はそう言ったところで想定することが可能であると言えるでしょう。
スポンサーリンク