謎の好景気
これはとある市の状態を聞いたものです。人口は減少の一途をたどっているその市でしたがとても羽振りよく道路工事や箱のも行政を行っていました。合併した他の市町村にも気前よく予算を割り振りとても不思議な光景であったのを覚えています。
スポンサーリンクあるときその市と合併した旧村部の人からその実態をヒアリングしたことがありました。なぜそんなに財政の羽振りがいいのかと。すると驚くべき答えが返ってきたのです。
「国民年金積立金を切り崩して道路や箱物を作っている」と。
なぜか誰も指摘をしない不思議
市民は解っていてもそれを指摘できないとも言っていました。なぜならその市長が当選する前に緊縮財政派の市長が当選したのですが箱物から道路工事まで徹底した緊縮財政を強いたために市会議員から市役所職員までその元市長を嫌っているとのこと。よって何があっても元の緊縮財政には戻ることはないだろうというのです。
いずれは露呈する事実
戻ることはないかもしれませんが、いつかは綻びが露呈することになるでしょう。財政とて無尽蔵ではありません。いくら国民年金積立金があるからといって財源が枯渇するまで箱物行政を続ければ自ずと破綻して夕張市の二の舞になります。
北海道の夕張市は財政破綻で一躍知名度が上がりましたが元は炭鉱の町。炭鉱を廃坑にするにあたり予算を注ぎ込み夕張メロンのブランディングには成功したもののそこに至るまでの箱物行政と財政の放蕩が露呈し財政破綻、その後再建をかけて有志の職員などが必死にその対応に駆け回っていますが一向にその出口は見えません。むしろ人口は減り続け地域の疲弊は広がり先行きは自ずとしれています。
大多数の事なかれ
さて、こう言った緊縮財政が必要な人口減の中、それを顧みない政治と行政はどのくらいあるのでしょう?人口の減少返り見ることなくドンドン財政を使い果たしてその先を考えないというのはいかがなものでしょう?
スポンサーリンク今後こう言った市町村は次々と露呈していくことでしょう。選挙の有権者の皆さんは今後の故郷がどういった舵取りになるのか財政の面からしっかりとその確認をする必要がある時期に入ってきています。
徐々に上がって行く税金
破綻したら破綻してから考えればいいと思うかもしれません。しかしその破綻に至るまでの人口減の中にあって税金は毎年少しずつ上昇し、最終的には現在の2〜3倍、5倍と上がって行く事でしょう。ある朝気付いたら税金が上がるなんて事はないのです。子供や孫のためにも今のお住いの地域がどういった財政なのか?知る必要がありますね。
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