ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

はじめに製品ありき

約3分
はじめに製品ありき

経営コンサルタントと地域おこしコンサルタント

経営コンサルタントが地域おこしのコンサルタントになると「なんでもいいんですよ。売れれば」的なことを言う人が多くいます。これは経営という意味においては真実なんですがそもそもこう言った風潮が流行り始めたのは21世紀に入ってからです。それ以前は「いいも悪いも現物がなければ始まらない」と言うのが商売の基本で、建売住宅でもない限り現物の存在しないビジネスは珍しかったと記憶しています。

まず情報から売れ

今ではネット社会の対等から「情報が先、物が後」というのが当たり前の時代になってきています。良し悪しはありますがそれと開発する製品が「杜撰で後から出せばいい」という風潮はIT社会の弊害と言ってもいいでしょう。Windowsに代表されるようにリリース当初はバグだらけで使い物にならなかったものを売りまくり回収した資金でバグフィックスを行う手法は結果的に業界の進化が遅れますし途中で倒産する会社などが出てくると社会的な混乱は否めません。

農業でさえ情報が先

以前の農業も全く同じで新しい農作物を栽培するにしても実験的な生産を繰り返し土壌や気候との相性を確認した上で大量生産に踏み切ったものです。それが今では机の上で遺伝子組み換えし理論的に間違っていないからという理由で販売されてしまう時代に入ってきています。

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これはとても恐ろしいことで生態系にすら影響を及ぼしかねない行為と言ってもいいでしょう。同様にクラウドファンディングなどによる資金調達も製品の良し悪しではなくクラウドファンディングの勝ち方を知っている人が勝つ時代に入ってきています。いわばお金の集め方、人の扇動し方を知っている人が勝てる時代になっているのです。

地域おこしの本来

地域おこしとは本来、昔ながらのおじいちゃん、おばあちゃんが大切にしてきたものを少しずつ形を変えながら未来へ残していこう、子孫に伝えていこうというのが基本的な価値観の元にあります。なんでもかんでも「新しいもの」を世に出せば成功するというものではありません。その証拠に有名なテレビドラマになった舞台の地方が数年後衰退の一途をたどり残骸の塊になってしまったなんてことはザラに存在しているはずです。

 

破壊と再生

夢を追いかけるという意味においては故郷が活気づくことは素晴らしいことです。しかしそこには大きな変化や破壊と再生が同時に存在していることを忘れてはなりません。その繰り返しの中ですら私たちの先祖は伝統と文化を大切に守ってきたのですから。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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