ふるさとRe:Boot研究所

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大学生の動画を使った地域おこし

約4分
大学生の動画を使った地域おこし

大学生の作る地域おこし

昨日大学生の方が地域おこしにはアグレッシブになってきているような気がすると書いたばかりですが、本日はその大学生たちの活動を動画でご紹介したいと思います。

神奈川県フェリス女子学院大学

まずは私の地元である神奈川県の特産品をフェリス女子学院の大学生が紹介するレシピ動画です。画質や出演者が場馴れしていて非常に見やすい動画です。セミプロのシナリオライターが付いているのではないかと思います。神奈川県サポートなので(県知事が芸能関係出身)スタッフも有能な方が多いのでしょう。

 

岩手県立大の動画

同じくレシピ動画ですが、こちらは岩手県立大の短大生が作った動画です。運営母体の復興ガールズは読んで名のごとく「震災の復興のために作られたサークル」です。当初は女子短大生だけでの構成でしたが後年男子大学生も参加し今では「復興Girls&Boys」となっています。神奈川県の県が作る動画よりも素朴で方言交じりの手作り感に好感が持てます。正直地元ではこのパターンは鉄板です。下手に都会擦れした標準語より方言の方がいいのです。地元の親御さんを中心にファンが出来やすい背景が伝わります。

 

学生団体が作った動画

最後が一風趣旨が異なりますが地域全体を通して伝統と流行について大学生がPRを行っている動画です。これも実にプロフェッショナルな空気が漂う編集構成の動画です。東京ともなれば撮影に関わる関係者も多いので上手にプロモーションできればいいスタッフに恵まれることだと思います。あとは構成を考える運営サイドの能力が問われますが、東京にふさわしい鮮やかな構成となっていると思います。運営母体は学生団体の「まちのこ」と「One」という団体が行っています。

問題と可能性

大学生の場合在学期間中の活動に限られてしまう場合もあり、下級生に伝統を伝えていくのは難しいケースが多々あると言わざるおえません。しかし高校生と異なりある程度の撮影技術やナレーション、シナリオライティングなど各方面において学生独自の視点と技術を活かした動画が生まれていると言ってもいいでしょう。外国のユーチューバーと比較したらまだまだ大人しい、授業の延長線上の動画が多いですが取り組みとしては可能性の高い動画と言ってもいいと思います。

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ウケるためには

正直、この記事を書くためにかなりの動画を見ましたが、どれも長いです。テレビを見る人はつまらない番組はすぐにチャンネルを変えられてしまうかテレビを消されてしまいます。これは実のところYouTubeでも同じなのです。だとしたら理想的な時間はどれくらいかといえば長くても3分、理想は1分以内です。それよりも長くなると離脱者がどんどんと増えていってしまうのです。また、再生クリックして最初の画面の登場人物やテロップが目を引かない限りおおよそ1分以内にその動画は閉ざされると思っていいと思います。

以上のことを考えると長時間再生は必要なく、また自撮りも含めてライブ感があったりシズル感のある動画の方が概ね評判がいいということを意味します。奇をてらった方言動画もいいと思いますが、着地点を考えた時に単なるイメージ動画にならないように気をつけてほしいと思います。

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ヒントは?

私から言えるヒントは「誰を出すか?」という点においては出来るだけ素人感のある人がいいと思います。回を重ねるたびにその素人感が上手になっていく姿は好感が持てます。また「どういう動画」が良いかといえば「混乱」した動画が良いと思います。とはいえ火事やお祭りの中というよりも、全く知識や経験のない分野に素人が乗り込む光景が面白いということですね。というのも何も予備知識がなければ感動や動揺も新鮮ですし、視聴者も同じ感覚になれます。その中から共感や同意を取り付けられる動画はファンも付きやすいのです。またここ数年大流行の「やってみた動画」、「〜をやってみた系」の動画は視聴率が上がります。その点では素人の方が評判がいいというのは想像がつくと思います。

 

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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