ふるさとRe:Boot研究所

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変わりゆく市民大学の形

約3分
変わりゆく市民大学の形

様々な市民大学

市民大学と言えば元々は公開講座のような単位が付随するものから各市町村が主催する地元をもっと知るための講座まであります。中には「老人大学」のように中高年を中心とした身の回りのふるさとの歴史を学ぶ講座などがあります。

近年、その形が少しずつ変わって来ていて単なる授業からさらに実践的な地元の企業からの講師を招いて様々な体験が出来る形に変わって来ています。

その先駆け

有名な所だとシブヤ大学などがありますが今回は交野市の「おりひめ大学」についてお話ししようと思います。「おりひめ大学」の命名のもとは交野市には昔から七夕伝説があり、天棚機比売の大神を祀る機物神社があります。その所以から「おりひめ」の名前をそのまま使い大学名にしたと言われています。

2013年から始まり、今では数々の実践的な学科が増えて来ています。そば学科、しぜん農法学科、おさけ学科、さけづくりの会、きかく学科、てがみ学科、里のしぜん学科、カンヴァス学科とかなりの数に及びます。以前の市民大学であれば通常「地元の歴史を学ぶ」とか「地元の自然を学ぼう」と言ったものが多かったのですが、多岐にわたる授業は通常の大学よりも楽しいのではないかと思うほどの盛り沢山な内容です。現在300人の学生が行ない、学科リーダー7名、運営委員が10名、理事15人と言う本格的な組織化されていて交野市をさらに世の中に大きくPR出来るようにと全員がボランティアで行なわれているとのことです。交野市の人口の1%が参加することを目的として「市民はみんなプロフェッショナル」とのかけ声に休耕田を活かしたそば作りからはじまりました。内容的には大人が楽しむカルチャースクールの様相ですが市民と学生がお互いに協力し合い、よりふるさとを大きく広報して行く手段としてはとても有効な活動であると言えるのではないかと思います。

苦労はあるけれど

こういったスタイルは各地でも行なえる内容です。先駆者としての苦労は交野市ではかなりの大きなものがあったと思いますが他の地域は率先して運営を学んで行く価値は大きいのではないでしょうか?

今後はネットでの授業が増えて行くのは必至

例えば海外の大学はドンドンとネットの授業へシフトしており、通学と通信制の大学の差が縮まって来ています。授業は録画され複数回に渡り聴講が可能、私見の内容もレポートやディスカッションなどが中心となって来ています。こういった形を市民大学にも取り入れることが出来ればその市町村は大きなPR効果を手に入れることになるのではないでしょうか?

新しい市民大学の形、交野市に学んでみませんか?

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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