ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

森林の植え替え

約3分
森林の植え替え

地滑り?

もう少しすると高度成長期に日本各地に植えたと言われている杉の木が原因で大規模な地滑りが起こるかもしれないと言う状況があるそうですね。高度成長期に日本各地に一戸建てが建設されてドンドン販売されたために各地の山林から広葉樹がドンドン伐採されてしまい山が禿げ山になってしまったと言います。そのため短期間でドンドン成長すると言われていた杉の木を伐採した広葉樹の変わりに次々と植えていったわけですね。

短期間に成長する杉

ところがその杉の木は根の張りが浅く(早期に成長するために深く根を張ると成長が遅くなる)地面の浅い所に根を張ることになるのです。すると根は水分を吸う必要があるので水脈も浅い所に流れ、とても地面が緩くなるということです。ここ数年爆弾低気圧の影響で山林がいきなり地滑りを起こし集落が丸々一つ消えてしまったと言う天災がありました。これは天災と言っていますが実際は人災と言っても良いのではないかと思います。

元に戻る?

これを元の森に戻すのには本来ならとてもたくさんの資金を投入する必要があります。木の成長にあわせるととても時間がかかりますし、その間の人員も割かなければなりません。江戸時代は江戸の下町にたくさんの長屋があったために常に関東近郊の山林を大量の資金を投入して整備し続けたと言います。また単なる住宅だけではない寺社の整備のためにもヒノキなどと樹木も必要となり森林の整備は重要な国家事業であったのです。

ところが今は材木は輸入に依存し利益だけを追求するマーケットとなり旧来の森林整備は行われません。上記の杉の間伐材の販売程度しか森林組合の仕事もなくなって来ていると言うわけです。

黒川温泉

黒川温泉と言うところは一度温泉の不人気から困窮を極めましたが、温泉手形などの発行などにより見事に今は復活しました。その際にとても重視したのが「森林の復活」でした。その内容は天然の樹林を真似た人工林を作ることでした。黒川温泉の周辺の森林と同じような樹木を揃え、その相対比なども調整し、あたかも天然林の中で温泉浴が出来るようになった結果がお客様の激増だったのです。

スポンサーリンク

天然の森林は数百万年の中で生まれた物です。それを復活させるのに数日と言うわけには行きません。手間も時間を必要な工程があると知っていてその工程に手を付けないのは大きな問題です。大きな天災が起こる前に今のうちから予算を投資し安全で健全な森林を復活させてみませんか?

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


スポンサーリンク

スポンサーリンク