ふるさとRe:Boot研究所

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地方創成の人材登用

約3分
地方創成の人材登用

移住移住と言うけれど

まちおこしや地域おこしを行なう上で必ず問題になる点は「人材」です。これは以上に重要なことなので一度書かなければならないと思っていました。大抵、地方に移住を求めて人材を募集すると最初のうちは多くの人の目に留まりたくさんの移住希望者から問合せが来ます。また地方での仕事がある(公務員等)と言うことで移住を引き換え条件に募集するとやはり多くの人が問合せをしてきます。しかしながらなかなか良い人材や、長期にわたる移住者と巡り会うのは想像以上に難しい物があります。

なぜなら元々、その地元にも若者はいたはずです。それが地元では夢が叶えられない、仕事がない、暮らしていけないから都会へ出て行ったのです。なのでその若者たちでさえ振り向かない人材募集に来る人がどう言う人なのかは想像に容易いのではないかと思います。

そもそも人とは?

ここでそもそも論をお話しします。人と言う物は「痛みを避けて快楽を求める」と言う特徴があります。これはヒットラーでもヘレンケラーでも同じです。必ず痛みを避けて快楽を得ようとします。

地元から若者が消えるのには理由があります。つまり「痛みがある」か「快楽がない」かのどちらかです。場合によっては両法かもしれません。例えば「仕事がない」これは「痛み」ですね。女性なら「出会いがない」これも「痛み」です。または「生活が不便」これも痛みです。まれにそれが良いと言うことで「快楽」になる人もいるかも知れませんが。

そして「仕事がない」と給料がもらえないので好きな買い物も出来ません。つまり「快楽」が得られません。またオシャレをしても誰も見てくれません。これも「快楽」が足りません。ではこの二つはどこで手に入れられるのかと言えば「都会」だからです。

快楽と苦痛の関係

オシャレに興味がなければ人目につくと言う「快楽」が手に入らないことを「苦痛」とは思いません。自然が大好きなら「不便」と言うことが「痛み」にはならないのです。

ここでお解り頂けるのではないでしょうか?最初から人が多いところが好きで、お店が多く買い物が自由に出来る所が好きでお給料が高いのが好きで、たくさんの出会いがないと「嫌だ」と感じる人は地方には向かないのです。

食べ終わる人参に反応する

それを移住することで「仕事ありますよ」「家あげますよ」「お金出しますよ」と「快楽」をチラつかせて人材を集めるとその制度が消えた瞬間、その移住者も「消えます」また同時に「苦痛」を避けるために田舎に来る人もいるのでそこで人材特性を見極める必要があるわけです。

単にお金を出して都合が良い人が移住してくれたら良いな?と言うレベルで移住者を募ることがいかにムダで危険なことかご理解頂けたらと思います。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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