ふるさとRe:Boot研究所

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高校生が作る未来

約3分
高校生が作る未来

高校生の産学協同

ここ数年、地方の高校生が地元の特産品を作って販売するという産学協同的な活動が増えているといいます。不景気もあって元気のない地元に活気が戻るように色々と考えた結果の策の一つなのでしょう。難しい点も多いですが同時にとても好感度が高い活動であるとも言えると思います。

条件は揃っている

高校生が在学中に商品開発を行うというのは比較的あり得ることだと思います。実際、農業高校などには食品科というような製造を受け持つ技術を学ぶコースもありますから、部活動の家庭科部などと連携すれば商品開発の可能性は一層高いと言ってもいいでしょう。同時に農業高校であれば原材料の生産なども行われているので素材も当初から半ば決まったも同然です。となればあとはアイディアと言うことだけなのでそこにはチャンスがあると言ってもいいと思います。

フルパッケージで

今までのケースを追跡していて、そう言った事案が上手くいかないのには幾つかの原因が見えてきます。例えばパッケージ。これは美術系の部活や商品開発をしている学生の中で行っても難しいと言わざるおえません。これはデザイン系の高校が少ない段階でとても高いハードルではないかと思います。

弱小マーケティング

次がマーケティングです。不思議なことに開発生産系の活動には高校も熱心に取り組むのですがマーケティングにリソースを大量投入するケースは極めて稀です。「商業科」の高校も今では「総合ビジネス科」などと名前を変えているケースが多いのですが、未だに簿記、そろばん(電卓)、PCなどの授業がメインで商業デザインやマーケティングなどの授業が少ないのです。その割にワードエクセルが使えなかったり、ウェブデザインを学んだのにワードプレスが使えないなんてことは普通にあることです。

入り口から出口まで

そう言った意味で地域の農業高校、商業高校がセットになって一つの製品を開発から流通、販売までをビジネスモデルにしてみるというのを絶対にやってみた方がいいと思うのです。

例えば一圏内で農業科(食品科)が集まり開発を行い、ビジネス科が販売方法を考えるわけです。一部デザイン等で専門学校などの手を借り、ウェブデザインも工業科や専門学校の生徒が行うことで一連の経済活動を学生だけで運営するというスタイルを作ることができるのではないかと思うのです。

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若者が描く夢

サラリーマンになるには大学はいらないと言われた時代がありました。そのあと大学は大企業に就職するために行くところになり、今では学校とは公務員になるために行くところと思われています。その夢が破れたものだけが就職に向かうというのは先進国とは思えない衰退ぶりです。

夢をつなぐのはいつだって若者です。日本の未来を若者に作らせてみるチャンスを生み出す地域は出てくるのでしょうか?

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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