売れる保証がない?
地元の特産品を開発していて良く耳にする言葉が「売れる保証がない」と言うものです。確かに業界は右肩下がりで日本の経済も衰退、人口も減少している中、元気なのは観光客相手の売上と観光業くらいのものです。厳密に言えば地域によってその差はあると思いますが地方は概ね開発には及び腰であると思ってまちが良いありません。
さて、なぜそんなに及び腰になるのか?と考えると「失敗したら地元で恥をかく」とか「開発資金が足りない」とか様々な理由があります。しかし一番大きな理由に挙げるのは「売れる保証がない」と言うものです。
果たして本当か?
果たして実際の所そのお話は本当なのでしょうか?現在、様々な業界が小ロットの生産への挑戦を行なっています。それは人口減から来るものでもあり、また同時にこの不景気な中リスクをとって大量生産する会社も減少していることから来ています。と言うことは少量生産は単価は上がりますがむしろ作りやすい時代に入って来ていると言っても良いでしょう。
生産工場
良く言う生産工場はここ数年小ロットにあわせて小さな釜やラインへと稼働体制をシフトさせて来ているので見積一つ依頼しても数量が少ないことが条件で断られることは少なくなりつつあります。またもしも断られても小ロットを引き受ける工場へ複数見積を取れば必ず数社は手を上げてくれる時代になりました。
協力者
また産学協同などで学校側も地元の特産品などを活かした開発に前向きな所が多く、農業高校、商業高校辺りはかなりの積極的に対応してくれる確率が高いと思います。同時に地元の新聞社や都道府県は地元の特産品の開発における助成金や補助金なども増えています。上手に活かせばコスト0で開発することも可能になると思います。さらに閉口してクラウドファンディングなどで資金を集めて多くの人からの知名度と応援を得てから生産に漕ぎ着けてもなんら問題はないと思います。
どこで売る気?
ではどこで売れば良いのか?これはズバリテストマーケティングの段階で東京都内にあるアンテナショップを使うことです。そこでの反響を見て今一歩であるようなら更に開発を進め違った製品を作り、もしも反響が良いようであれば主要各都市にある百貨店が主催する地域物産展などに出展してみることになります。そこでも十分な販売実績が積めるようであれば地元の観光地などを回り土産物や道の駅などでの販売を試みることになります。地元の百貨店なども交渉の価値はありますね。
これらの一連の流れは今までいくつかの製品開発を行なって来て出た結果を元にお話ししています。比較的無理の少ない手法なので参考にして頂けると良いと思います。
スポンサーリンク