日本の短い休日
日本人は世界的に見てとても休日が短いと言われています。EU圏の夏休みは一ヶ月単位であってもおかしくはありません。その休日を週単位の宿泊で楽しむのが海外のスタイルと言ってもいいかもしれません。(反対に東南アジア圏は夜中まで騒いで遊んでる人が珍しくなく、いつまで働いていつ寝てるのか?みたいなイメージもあります)
知り合って3日で?
現代の日本で人口減を都市圏からの移住者で補おうという傾向があります。ところが全国的に見て人口減の最中に好き好んでよく分からない田舎への移住者を募るということ自体に無理があることに気付いている地域は少ないと思います。少したとえ話をするならお見合いをする前に写真を見せ合いますよね?あの際にとても詳細な人物像を書かれた自己紹介を添付する、それこそ百科事典並みの自己紹介が添付されている人とA4一枚に数行の「名前」「生年月日」「住所」「家族構成」だけ書かれた人とではどちらの人が本気で結婚を考えていると思いますか?
短期間で決める移住に無理がある?
これが移住者を募ることと全く同じであるということです。地図と住所、募集年齢と求める職種の概要だけでどれだけの人が来ると思いますか?また、それに釣られてくる人の人物像はどんな人でしょう?近年なら給与が出る「地域おこし協力隊」のようなシステムに来る人はどんな人でしょう?(ちなみに地域おこし協力隊で任期の間だけ給与をもらい、終わり次第都市部へ帰るということを繰り返している人もいると聞きました。全てではありませんが、そういう人もいるということですね)
せめて週単位の滞在を
そう言った一過性の思いで移住者を募るのではなく、お試し体験滞在も週単位で行ってみるというのはいかがでしょう?実際に地元のイベントや地元の活動に参加してもらい、家族単位でその体験をすることで地元との相性を見てもらい、その上で本当に気に入ったなら移住を検討してもらう。それくらい慎重な移住者の選択が必要な時期に来ていると思います。移住者に週単位で休日を取ってもらうのは難しいかもしれません。しかし人生の残りを地元で暮らしてもらう以上、1週間くらいは大した時間ではありません。それよりも失敗して再び都会へ戻り残りの人生を生きる方が何倍も「リスク」なのです。
時間をかけて好きになってもらう
数枚の紙、数分の対話、数時間のやりとりで移住を消えるというのはリスク以外の何物でもありません。「来れば地元の良さが分かる」などというのは地元民の完全な「妄想」です。全ては数値化、統計化、その上での正確な情報の把握、そして最後に実行です。失敗したらまた募集すればいいなんてことを言っていたらあっという間に人口減です。
スポンサーリンク今の時代は予算消化のための移住なのかもしれませんがそろそろ本気を出さないと人口減からくる住民税の倍増、3倍増が起こりかねない時代に入ってきています。