ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

派生産業

約3分
派生産業

瓢箪から駒?

派生産業ってなんだと思いますか?
言ってみれば「風吹けば桶屋が儲かる」的なビジネスのことです。
例えて言うなら食品の農作物を生産していたらその生産物の残渣(ざんさ)が他のことに使えることが分かったので事業化し、採算性が確保できたのでその事業丸ごとを新規ビジネスにしてしまうということです。

お茶油

 

例えばお茶の油というのがあります。これはお茶農家からすると結構困ったもので栄養価が低く枯れた茶畑にたくさん現れる茶の花から採集できます。油としては相応に使い道がありますが残念ながら茶葉の味的にはとてつもなく劣化したものが生産されてしまうというものです。しかし無農薬、無施肥でお茶の生産をした場合かなりの確率でこのお茶の花に遭遇してしまうことが多いのだそうです。

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ところがこのお茶の花が発生してしまう茶畑は耕作放棄地であれば当たり前の存在です。ほったらかしなのですから当然茶葉の収穫はしていません。無農薬無施肥も当然ですからあちこちにお茶の花がバンバン咲いています。それを集めて油にしてしまおうということです。茶葉を売るのであれば厄介者のお茶の花でも手間なしで生産できるのであればそこから油を取り油を売れればそれがビジネスになる可能性があるということですね。

捨てる神あれば

 

同様に私がプロデュースした「米ぬか」を使った製品も本来なら冬の間の田圃が休んでいる間に翌年の肥料代わりに撒く程度の使い方しかされていませんでした。あとはほんの少量をぬか床に使う程度でしょうか?コメの生産農家であれば半永久的に米ぬかは生み出されます。産業革命以降であれば「産業廃棄物」と呼ばれる可能性すらある素材です。それを上手に活かして栄養価の高い子どもたちが安心して食べられるものに作り変えることで原材料費が限りなく0に近い状態での産業化が可能になることもありうるわけです。

江戸時代のエコ

 

江戸時代以前の農業は全てがリサイクルでした。人間の排泄物から農作物の残渣に至るまで限りなく出来うる限りをリサイクルしていました。故に明治維新以降書き換えられてしまった江戸時代の歴史は私たちが習った以上に豊かで明るい生活であったと言われています。

大量に収穫されてしまったものは干物や漬物などにして保存食にし、例年少しずつ米を備蓄し飢饉に備え余り物で子供達のお菓子を作る。捨てるものがない世界はどんなにか豊かであったでしょう?

21世紀のエコ

 

その光景は21世紀で言う「派生産業をことごとく活かしていた」と言っていいでしょう。
今一度周りを見渡してリサイクルできるものはないか?見てみませんか?

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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