ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

被災地視察

約3分
被災地視察

テレビとは違う世界

先日、今年に入って被災した地域の視察に伺いました。未だ危険な場所がたくさん残っているので車で通過するだけの視察になりましたがとても衝撃的な光景であったのでここに書き残しておきたいと思います。

山の気候は一瞬

 

とある山間を登り、峠を下り始めるとあっという間に周囲は黒雲に覆われた。高度が高い場所なので雲の合間に入り込んだように見える。ポツポツと比較的大きめな雨つぶが落ち始めると谷あいを走る道路の両側の山にはかなりの大きなブルーシートがあちこちにかかっているのがわかった。「なんて広範囲なんだ」その数々のブルーシートを見たときの第一印象だった。

鳴り響く雷鳴

そしてあっという間に雨は滝のように降り始め、あちこちから落雷の光と「どーん」という落雷音が鳴り響いた。しかも一回ではない。二度も三度も東西南北全方位から鳴り響いている。もしかするとこの周辺山林の崩落はこの落雷音の影響ではないかと思うほどの大きな音。車に当たる雨音が滝の真下のような音にもかかわらずその落雷は地響きのように聞こえてきた。

迫り来る増水

谷底を通過する際すぐ右側に小川が流れているのに気付いた。見る見る間に増水していて片側通行の道路で信号待ちをしている間にも水が増えていくのが見える。雨は相変わらず弱まる気配はなく、むしろその勢いが増しているかのように見えた。

突然の警報音

 

その時突然、車の中にあるありとあらゆる電話回線から「ビビビー」と音が鳴った。地元の案内の方から聞くと「警報音」なのだという」信号待ちにスマホの画面を確認すると「避難指示」と書かれていた。あのレベルでも「勧告」ではないらしい。被災当日はどんなにすごいレベルだったのだろうかと思うとゾッとした。

 

スポンサーリンク

すでに瓦礫は溢れかえり

 

両側に点在するガードレールの残骸(あえて残骸)は地面から40cmくらいまでがれきが絡みつき被災した当日にどこまで増水していたのかを窺わせた。また警報音が鳴り響く。地区を変えて同じように「避難指示」である。こんな音が毎晩鳴り響いたら落ち着いて寝ていられないだろう。

道路のあちこちが山からの落水で川になっている。徒歩では厳しいレベル。あれではお年寄りは避難することはできないと思う。

平穏な街へ

 

いつ溢れ出すかわからない川を抜け比較的大きな国道に出て急速に雨は弱まっていった。その足で隣町の比較的大きな面積で洪水被害にあった地域を見た。遠目から見ると立派な50坪程度の2階屋だったが目の前に来て驚いた。1階部分が伽藍堂なのである。増水で畳も家具もすべて水没してしまったようだ。水没したすべての家財道具を搬出して処分してしまったのだろう。1階部分の建て具から家具まで何一つ存在せず壁と柱だけが寂しく残っていた。そしてよく見ると家が微妙に傾いている。基礎まで歪んでしまうほど地盤が緩んでしまったのだと思った。

その後は安全に県庁所在地まで戻るったのであるが夢に出るのではないかと思うほどの光景だった。

これから人口減に向かう日本。あの地域は復興に10年以上かかるかもしれない。民間レベルでは復興すら叶わない人もいるだろう。経済的疲弊は地方を滅ぼしかねない。そのためにも今一度地方を元気にしなければならないと心に誓うのであった。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


スポンサーリンク

スポンサーリンク