人名に価値がつく時代
現在、一人一人の知名度や活躍度に合わせて株のように売買が可能な価値をつけるシステムVALUと言うのが大きな話題になっています。ここからわかることは今後、個人個人の名前がブランドになっていくということですね。
価値の変遷
一例を挙げると日本酒の酒造メーカーが今まで「お酒の名前」がブランドでした。そして21世紀に入ることから「酒米」がブランドになっています。近年ではそれに加えることお酒を仕込む職人さんの「杜氏」さんがブランドになっています。「酒と向き合って〜年、当蔵の杜氏である〜の手から今世紀最高の酒が生まれる」なんてキャッチコピーが作られてきているわけです。
20世紀のネームバリュー
これ、実は20世紀の頃から少しずつ気配は見えていました。車好きの方はご存知かと思いますが日産の「スカイライン」という車を作った「櫻井眞一郎」さんはやはり完璧なブランドとして自動車業界においては一流のステータスを持っていると言えるでしょう。本田宗一郎さんや松下幸之助さんも同じです。その名前というブランドがどんどんいろんな方面に広がって行っているということになりますね。
近年の流行「農家」
近年は自然農法の農家がどんどん有名になってきています。20世紀であればまずありえません。トンデモなく高い値段で取引される野菜や果物を作ったとしてもせいぜいNHKニュースと農業新聞に載る程度で普段は本当に「地元のおっちゃん」であったはずです。それが今では本は書く、テレビは出る、日本中で講演会は行うという状況で一体本業の農業はいつやられているのかと思うほどですね。でもそれくらいブランドになってきているということなのです。
高校生がブランド?
今後はその名前のブランド化がもっと加速するでしょう。地元の女子高生が仕込んだ味噌とか地元のイケメン高校生が栽培した大根とか、それはもう多岐に渡っていくはずです。逆に言えばそう言ったステータスを生み出せないとどんなにいいものを作っていても勝負が厳しくなっていくこということになりますね。
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今までのブランドであった原材料、原産地、仕込み(生産)に加えること「人」これが揃った時、世界規模でのマーケティングがとても楽になっていくことがわかると思います。世界各地から「〜さんの作った〜が欲しい」と言われる時代が来るかもしれないということですね。同時にそれは世界規模のマーケットを想定した時代を予見して行動してくださいということに他なりません。