ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

オンオフを使い分ける

約4分
オンオフを使い分ける

 

ネット全盛時代に

近年、クラウドファンディングを筆頭にネットを使ったプロモーションやビジネスローンチの立ち上げが流行っていますが、果たしてその効果はいかがなものでしょう?これは決してオンラインでのプロモーションを否定するものではありません。むしろ奨励しつつその効果を上げるためについてお話ししたいと思います。

クラウドファンディングのチカラ

クラウドファンディングは出資してくれる人の存在がファンであり消費者の入り口的存在として機能しています。またそこから発生する話題性、ネット上での拡散(バズる)のパンチ力も大きなものがあります。そのためその機能を活用するのは資金が少ない地方や学生にはとても効果的なものがあります。言うなれば瞬発力は抜群のパフォーマンスを持っていることになりますね。

 

オンラインのリスク

 

これを反対側から見ると面白いことが見えてきます。顔も知らない人に対してその企画自体を「面白い」とか「夢がある」という理由だけで応援する構図です。21世紀特有の人間関係が希薄でありながらそこに可能性を見て資金調達を行っているということですね。有担保融資と異なり万が一の時出資した金銭の保全はありません。それでも人は面白さとか夢に出資をしたいと考えているということが見えてきます。

人との距離感

 

今回何が言いたいのかと言えば「気に入ったものや人に対しての距離は短くなった方が反応がいい」ということです。簡単に説明するとクラウドファンディングはコンプリートした瞬間からプロジェクトが予定通り始まると思っていますよね?それを出資を申し込んだ瞬間から、すぐに手書きでお礼のお手紙が届いたらどうなりますか?ということです。そして目標が一つずつクリアされるたびにお礼の手紙が届いたら?どうなりますか?

オフラインの必要性

 

実はこのお話には裏づけがあります。これだけネットショッピングが全盛の時代にあってこんなことがありました程度にお聞きくださって結構です。

とある農村にある農作物加工会社にお邪魔したことがありました。アンテナショップを併設してあるその会社では店内で試食も出来て工場見学もできます。その地域ではその産業が盛んなのですがその会社が一番の売り上げを誇っています。幾つかの試食の後、気に入った数品を購入し工場を見せてもらいその場を去りました。帰り際「ぜひまたお越しください。5月の花のシーズンはきっとお楽しみいただけると思います」と言われました。

距離感の変化

 

帰宅後1週間ほどした頃、自宅に郵便物が届きました。件の農作物加工会社からです。そこには細やかな試食品と担当してくださった女性からの丁寧なお手紙が同封されていたのです。もちろんネットショップの案内やカタログショッピングのパンフレットも入っていましたがさすがに手書きのお手紙をすぐさまゴミ箱へ投げ入れる勇気はありませんでしたね。

神は細部に宿る

 

些細なことかもしれません。しかしこう言う小さな積み重ねがあの小さな地域での売上高一番を生み出している原因なのだと思いました。ネット全盛にあって山奥だからということで手を抜くことなく小綺麗にまとめたショールームを用意し担当の人員を割き、さらにはより長いお付き合いを提案する。その上に立ってオンラインでのマーケティングを想定する。見事なマーケティングがそこにはあったのです。

ネット全盛であるからこそオフラインの機動力を駆使してより大きなマーケットを作り出しませんか?

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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