ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

どこへ行くか?何をするか?

約4分
どこへ行くか?何をするか?

 

どんなビジネスでも同じ

 

どんなビジネスでも同じなのですが、どこへ行くか?何をするか?最後はこの二つに帰納しますよね。しかしそこに至る道のりは様々あります。その道のりが無限に存在していることが社会と学校の決定的違いです。近年、地域おこしのために面白い企画を打ち出している地域がたくさんあります。ユニークな手法で地元でしか見られないイベントや祭り、その期間内でどんな体験ができるのか?それはもうたくさんありすぎて夏休みが短く感じてしまいますよね?

差別化という無限への挑戦

 

ここで一つの問題にぶつかります。「良いアイディアで良い企画を作りました」「美味しいものがたくさんあります」「綺麗な景色がたくさんあります」これが売りの地域はとても多いと思います。確かに魅力的で他所の誇れる地元であるのはよくわかります。また郷土愛も十二分に伝わってきます。

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しかし、少し考えてみてほしいことがあります。

お隣の市町村の地域おこしってどうなっていますか?同じような特産品と同じような景色、同じような企画になっていませんか?

納豆選び

 

スーパーに行くと様々なメーカーの製造した同じようなものがたくさんあります。例えば納豆。一つのスーパーで10種類以上は陳列されていますよね?どれがいいのでしょう?どれが納得のいく製品なのでしょう?結局は「粒が大きいか?小さいか?」「値段が高いか安いか?」あたりの基準を筆頭に「美味い不味い」を織り交ぜて手頃な値段を選ぶといった感じではないでしょうか?

地域おこしも同じ

これと同じことが地域おこしでも起こっているということになります。誤解しないで頂きたいのですが決して魅力がないのではありません。また他所に劣っているわけでもありません。十二分に魅力的でお客様も興味を持って頂ける内容なのです。それだけになおさら始末が悪いのです。よく簡単に「差別化」と言いますが大きな看板で「うちは他所とは違います!!」と書いたとしてもそこにへ人が集まることはないでしょう。なぜ違うのか?どこがどう違うのか?を書いたとしてもおそらく近隣市町村も同じことを行うでしょう。

幸運のタクシーは相乗りできるか?

 

一つの事例を挙げると京都には「四つ葉タクシー」と言うタクシーがあります。運営元は「ヤサカタクシー」と言う京都が本拠地のタクシー会社です。通常は会社のマークである「三つ葉のクローバー」をあしらったタクシーを走らせています。そのタクシーの中に極めて少数「四つ葉タクシー」と言うのがあるのです。この「四つ葉タクシー」は見ると幸運を呼ぶと言う口コミになることを想定して造られた「レアバージョン」のタクシーなのです。その確率たるや実に1/350との事。

仮にこの四つ葉のタクシーを見に来るお客様がいらしたとして「夏は暑いから隣の町のタクシー見ればいい」と言うことであきらめるお客様がいるでしょうか?ありえませんよね?

もちろん近隣の市町村で同じように「幸運の〜」ができたとしてもそれがお互いのマーケットを脅かすことになるでしょうか?ならないはずですね。だって幸運は重なったところでこなる人はどこにもいないからです。幸運に幸運を重ねるために一つの目的が二つに変わるだけのことです。

究極は会いに来てもらうこと

もっと極端に言いますと、誰か有名な人がやっている店があったら行きたいと思いませんか?その人に会いに行くのに「代理の誰か」で構わないということになりますか?なりませんよね?つまり地元のヒーローヒロインをどうやって育てていくか?これが今後の地域おこしになっていくということになります。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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