ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

イベント好きなアメリカに学ぶ

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約4分
イベント好きなアメリカに学ぶ

米軍のある風景

 

私が生まれ育った神奈川県の中央部には多くの米軍キャンプが点在していました。治安の問題もありましたが米軍は雇用を生み出し地域住民との交流も行い概ね地元に溶け込む努力をしていたと言ってもいいでしょう。現在はその賛否があるので私個人の見解は控えておきたいと思いますが、その日本の領土内に存在している(していた)米軍が行っていた地元との交流について書いてみたいと思います。

夏のイベント

 

私が物心をついた頃にはすでに米軍キャンプは存在していました。すでに駐屯20年以上になっていたので日本の経済もすっかり立ち直り米軍の必要性もかなり薄れていた頃であると思います。その頃の私たちのイベントは地元のお祭りだったり近隣市町村の大きな花火大会だったりでした。夏の間はずっとプールに通い、毎日のように真っ黒に日焼けするまで泳ぎ続けていたのを覚えています。そんな中、夏を彩る二つのイベントがありました。大きくわけて夏を告げるイベントと夏の終わりを告げるイベントでした。

独立記念日

一つは7月4日アメリカ合衆国の独立記念日です。この日は平日であっても米軍キャンプは解放されてキレイにスバフが敷き詰められた施設内に自由に日本人が出入りできました。米ソ冷戦時代が終わる頃には車でさえ出入りできた時代もあります。だいたいお昼頃にゲートが解放されて大きな駐車場周辺にはたくさんのブースが並びホットドッグやコーラ、ファンタなど日本でもおなじみのソフトドリンクがたくさん販売されていました。目に付いたもので特に珍しかったのはレッドクリームソーダ。日本では未発売であったため米軍の開放日にはよく立ち入って飲んでいました。しかしアメリカ人には不評な味だったらしくオーダーすると「マジで?」と返事をするブースのおばちゃんとかもいました。(もちろん英語)

巨大ハンバーガーの夢

 

また当時まだ高額だったマクドナルドのハンバーガーよりもはるかに巨大なハンバーガーがマクドナルドの半額くらいで食べられたりしたので子供ながらに心躍らせたものです。自分でケチャップやマスタード、ピクルスやサワートラウトなどを載せるのは当時としては斬新で買ってから食べるまでも楽しいハンバーガーであったのを覚えています。また施設内では日本人、アメリカ人のバンドがライブを行っており楽器に興味があった地元の子供達は目をキラキラさせながら見入って何時間も聞いていたのが印象的でした。

ハーレーライディング

 

シンプルだったけれども良い企画だなと思ったのが米軍の軍人さん達がみんなハーレーダビットソン(バイク)が好きでライディングチームを作っていました。一回$1でそのバイクの「後ろ」(タンデムシート)に乗せてくれるのです。アメリカの法治下にあるキャンプ内なので通路を隔てて数百メートルを往復するだけのことなのですが当時のハーレーは本当に珍しく子供心に「カッコイイな」と思ったものです。

コミュニケーション

 

地元の子供達は米軍キャンプの中で米軍施設に働く親御さんを持った子供達と友達になることも多く幼いながらも英語を駆使して米兵さん達と会話したのを覚えています。

夏の終わりも

 

内容的には二つ目の夏のイベント8月の第2土曜に行われる日米交流盆踊り大会も盆踊りがメインイベントなだけで同じ内容です。ただしこちらは間もなく夏休みも終わる時期でチョッと切ない気持ちになるイベントであったと思います。

ワクワク花火、切ない花火

 

独立記念日も盆踊りも最後に花火を打ち上げるのですがこの花火も同じ花火なのに見る時期によって「これから夏だ!!楽しむぞ!!」という気分になるのと「ああ、もう直ぐ今年の夏が終わるんだな。どんな思い出が残せたんだろう。今からでも間に合うかな。思い出を作れるかな」と全く違った印象がありました。でも子供心にいつもとは違う文化を肌で感じるとても貴重な経験であったのを覚えています。

これといって特殊なイベントではないはずなのですが環境が変わるだけで人生に大きな思い出を残すこともあります。参考にしていただけたらと思います

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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