ふるさとRe:Boot研究所

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サルベージクッキング

約3分
サルベージクッキング

規格品外の逆襲

昨年(2016年)9月に秋田県で行なわれたイベントです。規格外の廃棄処分されるかもしれない野菜を使ったクッキング講座が開かれました。これはとても興味深いことで出荷による現金収入以外の施策を考えていくと規格外野菜などは一度はその扱いを考えなければならないテーマだからです。

予算ありきの企画は

 

よく地域の特産品や名産品を作る際に「予算は〜円」みたいな話になることは多々あります。それは箱物から開発に至るまで様々なところで耳にする話です。しかしその企画は今後人口が減り経済効果が薄れその企画自体を維持するために未来永劫予算を割かなければならない可能性も秘めています。

箱物行政の試算

 

実際箱物行政はその最たる例で仮に処分せず利用を続ける前提であったとしてもそのメンテナンスにかかる金額はかなりのものになります。(一般的な不動産であれば取得価格に対して年あたり3%程度の予算が必要とされる。30年で償却の場合。30年間修繕を繰り返して使用するか30年後にスクラップアンドビルドで建て直すかの選択を行う。30年後には取得価格の90%が修繕に使用されるか建て替えの費用として計上される計算)具体的に言うなら5億円の箱物であれば、毎年その建物のために1500万円が税金から持ち出される計算です。それに見合う収入が税金だけとなると持っていても赤字、売り飛ばしても赤字ということがこの人口減の時代にどういう影響を及ぼすか容易に想像がつくはずです。

コスト0のリソースを探して

話を戻しますとそういった背景を考えると今あるリソースの中で最もコストがかかっていないものは何か?を考える必要が出てくるわけです。公共の電気代から地域の持つバスに至るまでそれらをいかにローコストで運用するかが問題となるわけですね。サルベージクッキングはその最たる例の一つになるでしょう。例えば地域でイベントを行うとなると通常は材料費が〜円、会場費が〜円、それに付随する備品の購入が〜円となるわけですがこの材料費の部分がごっそり抜け落ちればどれくらいの経済効果になると思いますか?

開発は本来夢のあること

 

一般的に格安で販売するスイーツや食べ物であれば原価は30%程度が上限と言われています。その30%が丸々純利益になったらどういうメリットになるでしょう?通常の利益率30%を重ねるとなんと60%が利益になる可能性があるのです。その利益を何に使うかはその地域の自由なわけです。

サルベージクッキング、一度は考えてみませんか?

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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