ふるさとRe:Boot研究所

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マルチリンガル化の実例

約3分
マルチリンガル化の実例

あの映画のモデルとなった場所

岐阜県高山市をご存知ですか?近年では映画「君の名は」のモデル地域の一つとして名を馳せた飛騨を擁する高山市ですが実はグーローバルな運営においては国内でも屈指の先進的エリアであることをご存知な方は多いと思います。

いわゆる観光都市の成立までを学ぶ上で「高山モデル」と言われるほどの秀逸な施策がたくさん実践されています。ミシュランで三ツ星観光地として認定される高山市。この数々の事例は一度は参考にされることをお勧めしたいと思います。

マルチリンガル化の先駆け

何と言っても正面から「インバウンド対応」を掲げた観光開発だけあってなんとその対応する言語数12ヶ国語にも及びます。(ホームページの表記言語数)常に海外からの団体客を迎え、その数年間36万人。人口9万人から計算すると約4倍の外国人観光客を迎え入れています。

やはり機動力は民間パワー

その運営を実現したのは観光協会の運営の大半を民間が行うという当事者としての参加です。通常観光協会は税金からその運営費が賄われることがほとんどですが高山市の観光協会は会費の9割近くを参加者の会費で賄うことで自発てな活動を促してきたという実績があります。

先見の明

なぜ外国人観光客を中心とした観光客誘致を想定したのかといえばここに素晴らしい先見がありました。それは1980年代から日本の将来の人口減少を想定していたということです。当時の日本国内の観光を見て将来の人口限までを想定した地域がいくつあったでしょう?世界中に姉妹都市を募り、首長以下関係者が積極的に世界を飛び回り観光客誘致に走り回るのですから結果が伴わない施策は続きません。

人口減と対峙する

日本の各市町村と同様に高山市は今後人口が減少していきます。おおよそ年間1%程度の人口が減り続けると10年で1割、20年で2割の人口減少です。逆に外国人観光客は2020年目標で40万人を目標に掲げています。当然のことですが歳入から考える人口減の食い止め方を実践されていると言ってもいいでしょう。

2017年現在歳入から考える人口減の食い止め方を考えている市町村はいくつあるでしょう?根本的な人口増は生活の水準を上げるしかないわけですから生活をいかにして地域が守ってくれるかによるわけです。生活水準を守らず人口減に箱物行政しか想定できない地域はそろそろ目を覚ますべき時に来ているのかもしれませんね。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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