大学発地元カフェ
新潟の新発田市にある敬和学園大学の学生たちが同新発田市内にある商店街で運営しているカフェです。
2008年から始まり2010年にリニューアルを経て現在に至ります。
地方では大学の淘汰が進む昨今ですがこうした取り組みはとても興味深いと思います。と言うのも地方のまちおこしを観ていると都会の大学が授業の一環と称して行なうまちおこしが大半です。実際の現場には年に数日〜数ヶ月しか足を運ばないで企画立案から実行するケースがとても多いのです。都会の学生の感性から観たらとても想像がつかないレベルでの地方での運営はやはり現場を知らない机上の話が多々あるものです。
入学から卒業までの間お世話になる第二のふるさととも言える母校がある街を再開発を交えて活性化させようと言う計画は形を変えた産学協同であり生身の再開発を肌で感じることが出来る最強の教育の現場ではないかと思います。
単なるカフェではない
単なる地域へのお金の流入だけではなく地域のコミュニティの再生と言う意味においても若い世代と高齢化が進む地元民との交流が行なわれる環境をカフェを通して行なうと言うことは近未来における地方の大学にとって活路を見出す一つの手段になるのではないでしょうか?
このスタイルは大学に限らず高校でも行なえることで、実際に生産品を地元で販売する農業高校もたくさんあります。
フロンティアスピリッツ(起業家精神)
敬和学園大学のまちカフェ・リンクは地産地消と地域の健康を考えた起業家としての精神を培うことを目標としています。
単にカフェとしてだけではなく地元のお年寄りや障害者へ食事の配達を行なったり買い物を代行したり安否確認を含めた話し相手等、学生と地元民が積極的に関わることでより愛される地元の大学になることは容易に想像ができます。
地元に注目した開発
実際に地元新潟県周辺の農家さんと掛け合い、その地域の特産品を活かした商品開発等は単なる運営ではなく商品開発としても積極的に地元の産業を応援する姿勢には好感が持てます。
地元の福祉まで
その地元の材料を使ったランチを売り、その売上金の一部をフードバンク(夏休み等に一日一食も食べることが出来ない小学生を対象とした食事の供給システム)に寄付したり、実際にフードバンク運営の子供食堂に学生が出向きその手伝いを行なう等、地元に根強い溶け込み方をしている活動は言葉の上だけではない立派な運営であると思います。
スポンサーリンク今後の学校運営に悩んでいる地域の方はぜひ一度新潟県新発田市のまちカフェ・リンクを視察に行かれると良いと思います。