減っているのは高齢者だけじゃなく
みなさんの周りには何人くらいの中高生がいますか?ご自分のお子さんでもご近所さんでも構いませんが少子高齢化の昨今であれば人数は少ないかもしれませんね。
統廃合の影響
平成の大合併の後少子高齢化を見越して小中学校や高校の統廃合が進められました。地方の公共は小中学校の消滅を懸念し通学バスを走らせるような時代です。もちろんそれはそれで地元を守る以上大切な活動ですがもう一つ困ったことがあります。
それは地元の伝統や歴史の継承が出来なくなりつつあるということです。学校の統廃合は効率は良くなるかもしれませんが歴史や文化、伝統を継承するとなると特定のエリアにウエイトを置かなくてはならなくなります。仮にカバーしている全エリアを順番に学習させたら中身が希釈されるかえこひいきを非難されれるかのどちらかでしょう。
ふるさとの私塾
そこで私塾を作ることの提案です。残念ながらそこに予算がつくかはこれからの行政次第ですが明治以前、男の子も女の子も10歳前後になると神社やお寺に集められ男の子は男の子同士、女の子は女の子同士で1泊2日〜2泊3日程度の間を共に過ごし年上の先輩方から故郷の風習や習慣、伝統や歴史を学んだものです。
今ではその風習が形を変えて「修学旅行」となっていますが単に教室を離れた課外学習のようになってしまっています。これでは昔からの伝統や風習は伝えきれませんよね?やはり狭いエリアであっても昔から続く習慣や伝統は地元の人から学ぶべきであると思うのです。
そこで週に1〜2回勉強を教えてあげることと同時に地元の風習や歴史を大人から学ぶ機会を作ろうということです。時には地元の名産品を使って料理をしたりお正月やお盆のイベントの準備などを教えてあげるのもいいと思います。
以前はどこにでもあった
地元の古老なら昔の出来事を直に見ているでしょうし、孫や曾孫の世代との交流も喜んでくれるでしょう。また年端の近い子たちが集まることで活気も生まれます。大人たちも子供たちの連携が取れることは故郷にとって心強いことです。未来を感じさせる活動になるはずです。
最初に手を上げれば
日本各地でそういった活動が報告されるようになればあちこちで「うちもやる」という言葉が出てくることになります。そうすれば文科省も黙っておられず予算を振り分けてくれることになるかもしれません。またそういう活動の中から地域のリーダーがも生まれてくることもあります。
私塾とは進学のためだけではありません。故郷を未来に伝える大きな活動の第一歩になる活動と言えるでしょう。
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