ふるさとRe:Boot研究所

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廃校の活用

約3分
廃校の活用

アイドルユニットと合唱

 

このところアイドルグループのAKB48が廃校になる学校を舞台にMVを作成しCDをリリースすることで話題になっていますね。元はNHKの合唱コンクールの課題曲を作詞家の秋元康氏が作詞したことから始まりました。

廃校になる現在校生も登場するMVですが最後に一花咲かせてあげたいような心境になる画像です。またアイドルたちもその中に上手に溶け込んでまるで学園生活のヒトコマのようにも見えます。メイキングのMVでは在校生の言葉が綴られており途中で泣き出す子もいて胸が締め付けられる想いになりますね。

校舎の行方

この舞台になった校舎がこの後どのようになるのかは解りません。解体されるのか、他の用途に使われるのか?と言う問題はありますが生徒がいなくなることには間違いありません。こう言った校舎は今後日本各地でどういった扱いになって行くのか?本当に注視すべき問題の一つであると思います。

日本は2017年現在1億3千万人弱の人口があります。そしてこれから2050年までに8千万人に落ち込むと言われています。さらには2100年には3千万人台になると言う予測も出ています。正直なところ世界的には人口は爆発しています。地球規模での食糧難が起こる中、日本だけは人口減なので農業さえ絶滅しなければ世界でも屈指の食料が豊かな国になると思われます。しかし反面、経済は税収も含め絶望的な状況になる可能性があります。

大きな課題

そんな中で今回の廃校の活用の仕方、これは行政が使用している役所の建物や公民館などがどのように再利用されていくのかが大きな課題となるのは必須です。民間に払い下げると言う今の短絡的な考えから見ても人口が激減してしまえば買い入れる業者自体も減少してしまうので払い下げ価格自体が大幅下落しかねない状況なのです。地方は特にその問題は大きな損失を生み出すと思われます。(地方の行政は箱物から一刻も早く脱却することをおススメしたいと思います)

荒川区のケース

比較的早くから小学生が激減した東京都荒川区では廃校になった小学校の校舎を使い新規スタートアップのためのオフィスとして手頃な価格で賃貸を行なっていました。地方では短期滞在のための簡易宿泊施設等にして使っているところもあります。今後はそう言った使い方もさらに検討を重ねていく必要が出て来ると思います。

神奈川県のケース

神奈川県では30年前に「県立高校100校計画」と言うプロジェクトが推進されていた時期がありました。人口減も考慮されていたため廃校後は老人ホーム等に転用する計画で次々と公立高校が開校されていました。建物内は最初からバリアフリー転用を考えた階段やトイレ、また建物自体も低層化されていました。実際に人口が激減中の今は本当に老人ホームになったり合併された新高校として再スタートを切っています。

廃校になる校舎を思い出とともにステキな活用法を考えて頂きたいと思います。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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