ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

浴衣の行方

約3分
浴衣の行方

昔は家族内、地域内で使い回されていた

以前は浴衣もお古とかお下がりとか普通に親戚や近所等で融通していましたが最近はそう言う風習はかなり減少していて、かろうじて兄弟姉妹間に残る程度になって来ています。

江戸時代、藍染めの着物や浴衣が流行していました。理由は長持ちするからです。元々藍染めは普通の木綿生地が10年で虫に食われてボロボロになるところを100年も持つと言うことから江戸の庶民はこぞって藍染めを求めたと言います。またそのために藍染め屋は江戸の庶民の中でも人気の職業の一つで女郎屋さんなどでも、手が藍色に染まっているとたいそうモテたと言われています。

当時の寿命が40代、長生きでも50代だったことを考えると藍染めはどう考えても二世代以上に渡って使用されていたことが想像出来ます。また生地自体が擦り切れない限り再び藍染めで染めればさらにその寿命は延びたわけです。

また和服は今で言うアイロンのようなものがなかったので縫い糸を抜いて各パーツを四角い布状に戻し洗濯し糊を利かせて濯いで雨戸の板の上に貼付けて乾燥させると新品のような着物に戻せたと言われています。

今も続く市

そう言う使い方をしていたため着物は古着もたくさんあり都会の中心部にある寺社では古着市なるものも沢山開かれていました。大阪だと四天王寺の太子会(四天王寺縁日)などがそれにあたります。今でもたくさんの古着が販売されていますね。(もちろん他にも植木や子供向けのおもちゃや縁日特有の綿菓子とかお好み焼き、たこ焼き等も販売されています)

海外では人気のある着物

現代、古着はアメリカからの直輸入品等は別として和服の古着はほとんどが捨てられているような状況です。ところがその海外、フランス等ではその古着がとても人気があるのです。浴衣でシャンゼリゼ通りを歩けば撮影モデルを頼まれるほどです。

着物文化を守る

販売と言うのも一つの手ではありますが地元の古着を集めて保存する活動が今後の過大になって来ると思います。なぜなら昔の着物は糸を繭(まゆ)や綿から起こして機織り機で織った布で作られています。虫には弱いかもしれませんがキチンとメンテナンスを行なえば何年も耐久性がある素材です。
地域で共有財産としてそれを集めて虫干しし保存し場合によっては販売したりメンテナンスとして修繕したりして夏の盆踊りやお正月の晴れ着を着たりするのも良いのではないかと思います。特に着物と縁がない最近の中高生に早くから着物文化を学んでもらうと言うのは間違いなく地域の財産になるはずです。

今一度家に眠る浴衣を集めて地域の共有財産としてみませんか?

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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