ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

長期短期の両方の作戦

約3分
長期短期の両方の作戦

いつだって短期決戦

地域おこしにいつも要求される策に「すぐに結果の出るもの」と言うのがあります。これは資金力、人材力、商圏、知名度どれをとっても小さい場合、最優先に考えなければいけない事案です。今から仕込んで結果が出るのは30年後だとしたらその計画のゴールが見れるのは全人口の半分以下になってしまう可能性すらあるのです。そのためにも今日やったら明日結果が見れるレベルの計画と実行が要求されるわけです。

1年で勝負する?

一つのモデルケースで言うなら、花の昨シーズンに合わせてイベントを行うとします。計画の段階ですから一年草の花を蒔くのが良いでしょう。数年後では計画者本人がそのポストにいない可能性すらありますから。花の種類で言うなら「ひまわり」とか「チューリップ」ですね。双方とも管理さえキチントしていれば翌年もそのまま咲かせることが可能です。ですのでその策時期に合わせて軽トラ市のようなイベントと浴衣のコスプレ大会のようなものを開催すれば良いのは簡単に解ると思います。

繰り返しても

問題はその計画が順調に結果を出すことが解ったとき「また来年もやろう!!」と言って同じことを繰り返してしまう時に起こります。それは何かと言えばとなりの市町村も同じことを計画出来てしまうことです。一年草の花であれば翌年同じように種さえ用意すれば近隣市町村でもっと大規模にイベント化されてしまうリスクがあると言うことなのです。言い換えれば近隣の市町村が実際に行なっている花のイベントはそれ以上の会期とそれ以上の規模にすれば勝ててしまうわけですが、同時に真似されたら一瞬で終わるイベントと言っても良いと思います。

長期的なプロジェクトが必要

ではどうしたら良いのか?と言う問題が出て来ますが、これは長期的計画に基づいたプロジェクトを作るしかないと言うことです。例えば定植してから開花までに数年かかる花を植えて、数年間をジッとこらえて一年草のイベントを繰り返す。数年後、定植して開花までに時間がかかった花が咲いたらそのイベントに切り替えるか、元のイベントにさらに付け加えた新しいイベントをもう一つ作るか?です。どちらでもお客さんの誘致は増えますから損な選択にはなりません。

真似されないためにも

また同時に開花する花を選べばその分かけ算的に集客力は上がります。また近隣市町村が真似しようとしても翌年には完全コピー等されるリスクはありません。このように短期的(1年ものの企画)と長期的(数年〜数十年ものの企画)を同時進行させることで歴史と伝統、また近隣市町村には真似されないイベント化にすることが可能になるのです。

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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