ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

使い道があるのだろうか?が売れる

約3分
使い道があるのだろうか?が売れる

葉っぱが売れてから

以前、葉っぱを売って年商一億円という話を書いたと思います。懐石料理用のツマに使われる葉っぱが正規のマーケットがないことに目をつけたJA職員の方の機転によって過疎一辺倒の山間の村があっという間に「孫にポルシェを買ってやりたい」などとお年寄りが俄然元気になった話です。

砂が売れる?

似たような話で20世紀の頃、沖縄土産で「星の砂」というのが流行りました。サンゴ礁の砂より少し茶色い砂でしたが星の形をしていることから沖縄の青い海と相まってかなりの販売量になったと思います。実際のところ砂ではなく、なにかの化石だったように記憶していますが小さなビンに入れた星の砂を大喜びする都会の高校生は多かったと思います。今ではだいぶ見かけなくなりましたが土産物として立派に販売を続けているはずです。

コミックの中の福神漬け

少し話の趣向は異なりますがマンガ家の白土三平先生が描かれた作品「カムイ伝」の中に福神漬けの由来が書かれています。実際は江戸末期に始まった七つの野菜を七福神に見立てた漬物から始まったそうですが、カムイ伝の福神漬けはとても興味深い描かれ方をしています。

架空の人物である夢屋と言われる謎の商人がお盆明けにお盆で使われたナスとキュウリの大量投棄に目をつけ、掻き集めた結果大量の漬物にして販売したことから「お盆=ご先祖様=福神を呼んでもらうイメージ」があたりバカ売れしてあっという間に大金持ちになるという話が描かれています。

ローカル線の奇跡

今から40年ほど前に北海道を走っていた国鉄(現JR)のローカル線で廃線になってしまった駅がありました。その名も「幸福駅」また同一線上に「愛国駅」という駅があり「幸福→愛国」と言う切符が大量に販売されたことがありました。廃線になるほどのローカル線でしたから乗降客も1日あたり百名にも満たないはずなのですが日本全国の大学生から社会人の人たちが挙って北海道を目指したと言います。女性ファッション誌に取り上げられたのをきっかけにあっという間に全国に知れ渡ることになりました。廃線反対の署名も集められたはずです。廃線になってもしばらくの間、切符目当てに訪れる人は後を絶たず切符だけが販売を続けられていたと思います。

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使い道があるのだろうか?が売れる

これらの成功事例に共通することは製造原価がほとんどかかっていないことです。また、一般的に好き嫌いの分かれないテーマにフューチャーしていることです。いわゆる「目の付け所がいい」と言う話ですね。私もこれらの話はいつも参考にしています。

地域おこしのテーマとして参考にしていただけたらと思います。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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