ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

もんぺを作る高校生

約3分
もんぺを作る高校生

授業の一環として

とある農業高校でのカリキュラムです。新入生は入学して最初にもんぺを作る授業から始めます。
今風のもんぺなのでうえは作務衣(さむえ)型でもんぺと同じ生地で作ります。以前は自宅のハギレで作っていたようですが今では入学時に学校指定の生地を購入して作成します。

以前と異なる点は生地だけではありません。型紙も用意されていて体型や農作業に合う形にデザインされています。完成後農業実習はこのもんぺで行います。このもんぺで高校3年間の農業実習を行うのです。自分が作ったもんぺですから愛着もありますし3年間も使うわけですから途中に補修も入ります。この製造から補修までの工程も含めて素晴らしい実習であると言えるでしょう。

この形の実習はもんぺ以外にもとても有効な気がします。例えば林業の農業高校なら道具の手入れから入る方がただ単に道具を新品で手渡されるより何倍も価値がありますしまず道具の大切な扱い方を学べます。
また、高校生が実家の親御さんが使っている農機具などのメンテナンスから知っていると言うのは高校生のご家族にとっても心強いわけです。

林業でも工業でも

農業系、工業系の学生はこの道具の取り扱いから学ぶ方法で先輩から後輩への伝統を受け継ぐことも可能になります。工業系の学生はドライバーや半田ごて等メンテナンスが必要な工具はすべて実習で取り扱いから学ぶことになっています。農業系は鍬とか鎌とかよりもトラクターやコンバインが主流になって来ているので多少ちがいがあるかもしれません。ただどちらであってもメンテナンスを知ると言うのは有効な方法であり伝統となりうる授業です。

竹細工でも

また以前は竹細工のザルや籠も専門の職人から買ったり修理をしてもらっていましたが最近はみんな新品をホームセンターで買い求める時代です。農業の道具などと同様にメンテナンスを含めた竹細工の製造を授業にするとかなり実用性の高い内容になりませんか?

市民講座と授業を同時に

これらの内容は一般の方向けの市民講座等でも開催可能ですから高校生が授業をしても構いませんし先生が市民講座向けに講義することができますよね?市民受講生の皆さんに対してお土産に完成品を持たせてあげられることから授業にもなり、地域おこしにすることも可能になるわけです。

こういった方法をとることで少ない人口でもやり方によっては多いに賑わせることが出来ますし地域のご老人も喜ぶ企画が可能になると言えるでしょう。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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