大人への階段
地方では戦前まで12歳から15歳程度になると地域ごとに男の子が集まって鎮守の森の神社や寺に集まって一夜を明かすと言う行事がありました。
その一夜の間に様々な地元の男性のしきたりや男性としての心得を先輩方から習うと言う日があったのです。
逆に女性も同じような行事があったのですが様々な事情により年齢の枠が徐々に緩くなり女性は定期的に集まるようなイベントになったエリアもあるようですね。(一部は発展した形として婦人会なるものになったと言う話もあります)
地元に嫁いできた女性はまだ嫁ぎ先の風習や家の伝統等解らないことだらけです。それを地元の女性たちが農閑期にあわせて教え合うと言う会が行なわれて来たわけですね。その中で嫁としての難しい立場や家の風習の難しさ等を学んでいった女性も少なからずいたわけです。そうして地元の行事等でも立派に活躍出来る女性へと成長していたわけです。
今では修学旅行
今ではそういった行事もなくなってしまい、代わりに修学旅行が学校行事として行なわれています。残念ながら地元のイベントとしての風習や伝統の伝承は行なわれることは無くなりました。これってとても惜しいことをしていると言っても良いのではないでしょうか?
ここで皆さんに一つお聞きしたいのですが神社やお寺に宿泊されたことのある人はいらっしゃいますでしょうか?もちろん親族の不幸等でお通夜で夜通しいるということはあるかもしれませんが同年代で集まって一夜を明かす行事はあまり見かけないと思うのです。
こう言った行事は日本に限らず世界各国にあります。いわゆる一つのイニシエーション(通過儀礼)ですね。これを地域おこしに使いましょうと提案したいと思います。
地域おこしの一手段として
年齢は何歳でも構いませんが男性同士、女性同士でなければ行けません。年齢層はある程度決めた方が良いかもしれません。お寺や神社の協力も必須です。ボランティアスタッフで大学生とかが参加してくれると助かりますね。
そして一夜を通してその地域の伝統や風習を伝えると言う会を行なうわけです。
出会いの可能性
単なる旅行者の参加者も終わる頃には地元を第二のふるさとにしてくれる可能性もありますね。また、結婚適齢期の男女を別々の場所でお泊まり会を行ない、翌日お見合いパーティーを行なうと言うのも良いと思います。そこから生まれる出会いは地元の人たちの伝統と風習を伝えるところから始まっているのでその地域のベストカップルが生まれることも十分あり得ます。
ぜひご検討下さい。