ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

ご当地農作物

約3分
ご当地農作物

サクランボの悲劇

福岡県のあまおうは県外へ苗の販売は行なっていません。県内の農家しか購入が出来ないのです。この背景には山形のサクランボの事件があります。山形はさくらんぼの有名な地域です。佐藤錦と言う銘柄が一番有名でしたがある時、山形県に農業留学していたオーストラリア人の留学生がその佐藤錦の種をオーストラリアに持ち帰り栽培してしまいました。ご存知の通りオーストラリアは日本と四季が真逆です。日本でサクランボの季節が終わった頃から最盛期を迎えオーストラリアから佐藤錦をドンドンと世界へ輸出してしまったわけです。
今でも日本国内ではサクランボの価値を下げる事なくかろうじて販売を続けていますが世界的なマーケットから想定したら大打撃と言っていいでしょう。そう言った問題が起こる前に世界戦略を考えなかった地元の農家さんの問題もありますがこれは由々しき問題です。

米の問題

以前、東北の米農家に中国への輸出を提案した時に「竹槍でB29を撃ち落とすような事は言うな」と笑われた事がありましたが、そんなのんきな事は言っていられないほど世界の人口増加と食糧難は足音を立てて近付いて来ています。当然ですが今までの農作物より美味しい品種は高額で取引されますし、そうでないものは貧しい国々や経済的な困窮のある生活水準の人たちに求められるために価格が上がりにくくなっていきます。

世界的には飢餓の時代

日本国内は人口が大幅に減少していくために食糧難の実感は少ないかもしれませんが、世界的に見たら農家はとても豊かな産業となって行く可能性が大きいと思います。それ故にモンサントを中心とした世界の財閥系の企業はこぞって農業に参入し農家から土地を収奪する事を試みるのでしょう。

若者は世界を夢見る

さて、そんな厳しい背景があるとは言え日本国内はまだまだJAも元気ですし農家も若者の就農者が増えて活気が増して来ましたがやはりのんきな事は言えません。これからの世界を見越した世界戦略が必要です。そのためにも就農を希望する人たちはぜひ一度世界の農業を見て、ご当地農産物がどうしたら開発出来るかを考える必要に迫られる時期が来ていると思います。日本より農業が盛んなエリア、オーストラリアやニュージーランド、カナダやオランダなど世界規模で見たらかなり参考になるエリアは多いはずです。彼らの生産技術や農業に対する考えを学び流通を検討し世界規模でのマーケットを考える時、日本の農業は復活の道をたどる事になるでしょう。(もちろん法的規制、世界的な貿易の均衡化等危惧すべき点はたくさんありますが)

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About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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