ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

ご当地ラーメンのブランド性

約3分
ご当地ラーメンのブランド性

カップラーメンになる

これはとある中華料理屋さんから聞いた話です。
ご当地ラーメンと言うわけではないのですが都心のラーメンが有名な中華料理屋さんでのことです。

「カップラーメンを出しませんか?」

そんなオファーがあったと言います。その内容はCMから製造まで全てカップラーメンの会社で行なうのでその味を作るにあたりライセンス契約をしませんかと言う話だったそうです。もちろん広告費からコンビニを含めた販売店までの流通までを請け負ってくれると言う事なので、味のプロデュース以外はなんの負担もないオファーです。店からしたらかなり楽な交渉になると思われた話でしたが、そこには意外な落とし穴があったと言います。

想像を絶するライセンスフィー

そのライセンスフィーは一個あたり1円と言われたと言います。確かに何から何まで面倒を見てもらえるので手間はありませんが大事な味のレシピを半ば公開してその見返りが一個あたり1円しかなかったとしたら、カップラーメンを出す意味が見いだせません。いくら全国津々浦々のコンビニ各支店にくまなく置いてくれると言う事は何物にも代えられないメリットにもなるとは思います。しかしそこに大きなメリットがあるのでしょうか?コンビニの店頭に並ぶ際もいわゆるカップラーメンの価格よりは高額で、名も知られていないエリアで自分の屋号を使われる気持ちはどんなものなのでしょう?それでもあえて勝負したいと言う店主さんはいるのでしょうか?

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そもそも繁盛店なのでカップラーメンはあくまでもステータスのためになるでしょうが、別にネームバリュー以外にカップラーメンを出す意味はありません。元々売れているのであれば「カップラーメンまで出す必要はない」と考える事もおかしくありません。

ふるさとの特産品を守れ

このパターンを地域おこしに導入されたら本当に面倒だと思いました。

名産品をコンビニで売るためにライセンスフィーを一個あたり1円にしろと言われたら地元の疲弊を加速させると言わざる負えません。また結果的に地元の名産品の価値を叩き売る事にもなりかねません。地元の特産品を使った開発の際に原料の値段を買い叩かれる可能性すらあり得るのです。以降、新製品を作る事に対しての逆風になるとしたら単なるライセンスフィーを買い叩かれたでは済まないのではないでしょうか?それがたった一社で発生してしまったら当該エリアすべてが被害を被るのです。

ご当地ラーメンが有名なエリアは気をつけて頂きたいと思います。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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