ふるさとRe:Boot研究所

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地方は結局「若者」を排除して自ら衰退するのか?

約4分
地方は結局「若者」を排除して自ら衰退するのか?

若者を取り巻く地方の風景

東洋経済ONLINEに掲載されていたお話です。

地方は「若者に活躍して欲しい」と言いながら、実際は足を引っ張ることで結果として若者を疲弊させ潰していくと言うお話でした。その結果地方自体が衰退していくと言うことのようです。

私の父も生前、「老いては子に従え」と口癖のように言っておりました。その理由は「新しい時代には新しい人材が相応しい。古い人材は想定される危険に対して注意を与える程度の事しか出来ない」だからだそうです。

神話の時代から続くパターン

以前ですとまだ血気盛んな父親にケンカを売って破れた息子が家を出て、世間を知って家に帰ると言うストーリーが神話の時代から続けられて来ました。そして戻った頃には父はすでに死んでいて悪臣が国の実権を握り、帰国した息子は必死に王座を奪い返そうとすると言うお話です。

実際に地方で見た話

今はそこまで露骨ではないにしろ、確かに地方は若者を冷遇する傾向にあると思います。と言うのもいくつかの地方を活性化するメディアをプロデュースした際、みんな「ガンバレ!!応援してますよ!!」と言ってくれておきながら翌月にはその企画を丸パクる地元の重鎮なんてザラにいました。こちらもそれを想定して社会的には応援せざる負えない人材を登用していたので、さしたるダメージもありませんでしたがその節操のなさたるや地元の重鎮どころか単なるパクリ芸人と変わらないレベルだったと記憶しています。

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また昨年、とある地方の地元民に酒の席で言われた事がありました。「あなたの世代がこの日本を悪くした。どう責任を負う積もりか?」

正直、政治にも経済にも通用する名前を持っているわけではない私としてはひたすら「??」としか思い浮かびませんでしたが同時にその人は「俺たちは今、移住者と組んでスゴい事を考えている。あんたたちには想像もつかない事だ」と豪語していたのを思い出しました。

当時メディア運営を想定していた私たちとしては、そのプロジェクトに対して御用メディアを請け負っても良いくらいの気持ちでいましたが、その意見で一気に冷めてしまいました。と言うのも、どんなプロジェクトでもスゴいスゴいと言いまくるプロジェクトがスゴかった試しがないのです。

むしろ世間一般は「なんのことか解らない」位のレベルの話の方が大化けするものです。なのでその言い草を聞いて「こりゃダメだ」と思ったわけです。

米農家でも

またとある地方での米の生産農家は息子さんと奥さんが「食味鑑定士」の資格を取得し公認のシールの添付を許可されて、これからそのネームバリューで販売を始めようとしていました。そのシールが届いて「さていつの出荷分からこのシールを貼ろうか?」と話していた矢先にそのご主人がそのシールの束を無断で廃棄。ご家族も意味が分からないまま「食味鑑定士」の資格ごと闇から闇へ葬られる事になりました。

若者や地元のために動く人から排除される

どちらの話にも共通して言える事は根も葉もない、結果も見ていない地元民や地元の重鎮、または家族がせっかく若者やその地域のために働こうとしている人材を自ら排除していることです。法外な資金がかかるのであるなら躊躇も止む無しと言ったところでしょう。しかしコストもさほどかからず、あとは試してみてからと言う懸案ですら無きものにしてしまう心理の背景はおおよそ想像がつきません。

東洋経済ONLINEの記事ではさらにやる気のある若者にキツい仕事をドッサリを押し付け使い捨てのように去っていかせていると書かれています。そんなリタイヤ組の若者に対して「最近の若者はガマンが足りない」と言う批判的な評価を下したりする事もあるようです。

未来に待つもの

そんなやる気のある若者を追い出し、父のように地元に残る先祖からの資産を食いつぶす姿を踏襲する跡取りだけが残れば先は見えています。

若き人材は外へ出て海外ででも勝負をするべき時代になって来ていると思うのは当然かもしれません。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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