ふるさとRe:Boot研究所

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大豆を作る

約3分
大豆を作る

地方での試みとして

今、私の関係でとある地域での大豆の生産を行なおうとしています。高校生の農業実習を兼ねた実験的活動です。なぜ大豆にしたかと言えば現在日本では大豆の大半を海外からの輸入に依存しております。しかしそれに反して日本の調味料や保存食と言えば圧倒的に大豆や米、小麦粉をベースにしたものが多いのです。小麦はアメリカ、米は国産、大豆は以前なら中国。今は南米からの輸入が多いようです。

主食に近いものなのに

米は主食と言われているので国内生産である事は元より、小麦はアメリカとの兼ね合いで国産からシフトしていっても当然でしょう。(戦後、食料不足解消のために輸入されて以来、アメリカからの輸入は続いている事になります)

日本の調味料と言えば

日本の調味料と言えば塩、味噌、醤油です。塩は海洋性がメイン(日本の場合)ですが味噌と醤油は大豆から作られているわけで、むしろ原料の大豆が海外生産に依存されている事自体不自然と言うものです。

ではなぜ大豆が海外生産にシフトされていくのかを考えてみます。政府以下行政の都合はさておき、生産者としては生産しやすさを上げると「生産は比較的楽」「収穫量はかなり多いものから普通のものまである」「味のばらつきや品種による味の違いも比較的少ない」にも関わらず戦後ドンドン生産量は減少していきました。種苗店等でヒアリングしてみると「莢(さや)から大豆を分離させるための工程が機械に依存するので現代では機械を処分してしまった農家は収穫が手間取ってしまい効率が悪過ぎて生産意欲に繋がらない」のだそうです。

元の木阿弥

元々、多収種であった「借金なし大豆」のような品種は機械での収穫が出来ず手作業であったためにその生産は減少していきました。しかし今となっては「借金なし大豆」のディメリットも機械での収穫が可能な他の品種も同じ条件になってきてしまったわけです。

大豆は味噌や醤油以外にもきな粉や豆腐など二次加工品もたくさんあります。豆腐に至ってはオカラも取れて近年は成人病対策の先鋒としての食材に上げられるほどの可能性を持っています。言い換えれば収穫の手間を乗り越えて二次加工までこぎ着けられるのであれば可能性は広がる事はあっても閉ざされる可能性はむしろ少ないのではないかと想像します。

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再び脚光を浴びる可能性

高校生たちが果たして庭先プランターから実験農場まで使ってどの程度の生産を成功させるのかは解りません。しかしその生産から20世紀に失われた日本の農業の種がこの21世紀に巣立っていく可能性を見る事が出来るかもしれません。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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