ふるさとRe:Boot研究所

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歴史を残す

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約3分
歴史を残す

記録を残す重要性

歴史を残すと言っても偉人になれと言う意味ではありません。
過去の伝統や風習を動画等で記録しましょうと言う事です。

引越の習慣

 

例えば家を新築する際、家の屋根の上から餅を撒く習慣があるエリアはご存知でしょうか?
これは昔からかなりの広範囲において行なわれていた風習です。家の普請は慶事なのでお裾分けを撒くと言う形を取っていたわけですね。そのまま小銭を撒いていた地域もあるようです。しかしこの風習は都会で見る事はまず今ではあり得ません。家は建て終わって引渡が行なわれるまで何も行なわずヒッソリと引越祝いをやって終わりと言うのが通例です。

お葬式の習慣

同様に今ではお葬式もドンドン簡素化されて土葬から火葬になりお墓を掘ると言う行為も全く見かけなくなりました。以前は関東近郊でもかなりのエリアで昭和40年頃まで土葬が行なわれていました。この土葬も近隣の人たちが持ち回りで担当し、親戚筋は死人から引かれると言う理由で外されて順番が回って来たものです。またその遺体の安置も男達が6人とか7人で棺桶を担ぎ墓所まで持っていき(霊柩車で運ぶエリアもあったようで)そこに事前に穴が掘ってあり(深さ2m程度、浅いと遺体が白骨化して雨で露出する危険があったため深い層に穴を掘っていた模様)そこに縄を掛けて沈めるように安置して土を掛けていたと言います。その棺桶を担ぐ人は行きは新しいワラジを履いていき、帰りはそのまま捨てて歩いて帰ってくると言う風習もあったようです。

こう言った地域の風習がドンドンと消えて楽しい祭りのドンチャン騒ぎや泥酔ばかりが増えてしまうのは歴史の正しい残し方とは異なると思います。

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歴史的な風習は口伝で残されたり一部の神社仏閣等に古文書として残されたものをベースにして記録されたものが大半です。それをあえて動画で残す事で歴史的記録を保全した方が良いと思うのです。

幸い、近年では品質の良い格安のビデオカメラやスマホがあります。保存した画像も複製が楽ですし貴重なイベントほど歴史的保全は楽になりつつあると言えるでしょう。行政は今後その活動の為に予算を割いていく必要性を感じます。

結婚式や出産のお祝い

また結婚式や出産に伴うお祝いやお参り、近隣の挨拶も地域ごとに特色のあるものが多く残っているはずです。今であればその貴重な資産も十分地域おこしに活用出来るのではないかと思います。

記録の適任者

もし手間や工程が複雑だったりプロの手を借りる必要性を感じているのであればそれは不要です。小中高生に夏休みの宿題や授業の一環の郷土学習内で調査を行わせて記録だけ公共で保存すれば良いのです。もちろん検閲等で正誤判定は必要であると思いますが幼少期より地元の風習に触れる機会を与える事自体貴重な学習のチャンスですし結果として子供たちの未来を作るだけではなく地元の活性化に繋がっていくと思われます。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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