ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

学校では教えないことがふるさとを作る

約3分
学校では教えないことがふるさとを作る

都内の朝市で見た光景

以前、地方の生産品を都内の朝市で販売したことがありました。
偶然、他の地方から修学旅行のように朝市に参加していた高校生たちがいて制服姿で販売を行なっていました。販売しているものは地元の特産品だったのですが制服姿でしかも標準語、試食や試飲のオススメを行なっていました。それを見ていてとても「もったいないな」と思っていました。

私たちの売り方

なぜなら私たちも大人たちが地方の生産品を売ってるわけですが地元の農家の伝統的な衣装と方言丸出して販売をしていたのです。すると立ち止まる確率も試食してくれる確率も、もちろん購買率も明らかに高くなると言う統計をとって、わざとそうして売っていたのです。

都会の人は地方の純朴さのある言葉と暖かみのある言い方が好まれるのだと思います。人が良さそうでしかも優しげな笑顔で試食を薦められたらやはり冷たくはあしらえないと言う感覚なのでしょう。中には握手を求めてお帰りになるお客様もいらっしゃいました。また、旅行でその地元を訪れた事をお話しして下さるお客様もいらっしゃいました。これってお客様からコミュニケーションを求めている事が解りますよね?そして標準語よりも方言丸出しの方がよりお客様の心を開いている事も解ると思います。

食べ物の試食から、生産地の話題。続いてお茶の試飲まで行なって全てお求めなるお客様も出るほどでした。しかも「来月も出店されますか?」と聞かれたり、実際にリピーターになって下さったお客様もいらっしゃいました。

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実は地元でも同じ

参考までにもう少し面白い事をお話しすると、この販売方法を地元の地方にある道の駅やお祭り等で販売させてみた事がありました。実はこれも全く同じように方言丸出しの方が売れるのです。なぜなら自宅でおじいちゃんやおばあちゃんが使っている言葉遣いで食べ物や飲み物の試飲を薦められると嫌と言いにくいのです。ましてや他人なわけですから家族のように冷たくあしらう事はあり得ないわけです。

現場の学びがふるさとを作る

こういうことって絶対に学校では教えませんよね?でもとても大切な事です。なぜなら地元の言葉がなぜ伝統的に守られて来たのか?そしてその言葉が今の日本がおかれている経済的な危機も、救い得る可能性を秘めていると言う事なのです。また販売者同士の言葉も方言の方がよりぬくもりが伝わりますよね?そう言う些細なやり取りにまで気配りが出来る、そう言うまちおこしを応援したいと思うのが人の心情なのだと思います。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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