ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

どこにでもあるもの

約3分

濃厚ヨモギまんじゅう

私の知っているとある地方はヨモギまんじゅうが有名です。なぜ有名かと言えばあのヨモギの色が通常のヨモギまんじゅうの何倍も緑が鮮やかでまるで緑茶の茶葉のような色をしているからです。

大山豆腐

また神奈川県伊勢原市にある大山丹沢国定公園内の大山には「大山豆腐」と言うものがあります。本来は水がキレイだから作り始めたものですが今ではプリンよりも柔らかく大豆の味が濃厚な有名な豆腐になっています。以前、大山は大山コマと言う地元の原生林から切り出した木材を使ったコマや木刀、杖などを生産していました。実際登山には杖等は有用だったので良いお土産にもなっていました。しかし近年森林伐採も間伐材に限られ環境破壊問題も相まって率先して大山コマをPRはしにくくなってしまったと思われます。そこで常に湧き出ている水を使って製造されていた大山豆腐に白羽の矢が立ったと言えるでしょう。

共通して言える事

この二つの話の共通項はどこにでもあるものをどこにもないくらい素晴らしく改良したところにあります。水がキレイなところはどこにでもあります。そして豆腐が名物の地域もたくさんあります。でも信じられないほど柔らかく濃厚な大豆の味がする豆腐はなかなかありません。

またヨモギはどこにでも生えていますが濃厚で色鮮やか、そしてヨモギの風味が強烈に漂うヨモギまんじゅうはなかなかお目にかかれないと思います。

世の中の温泉まんじゅう

まんじゅうの場合ご存知の方も多いかと思いますが大手の土産物製造会社が温泉まんじゅうを大量生産し箱とパッケージのデザインだけ変えて日本中で販売していたりします。と言う事はどこにでもある温泉まんじゅうを販売するのは簡単だと言う事です。仕入れれば良いだけですから。

地元密着型の生産

ところがそこをあえて地元のヨモギを使い、地元の水と地元の手作りで濃厚なまんじゅうを作るとこれはどこにもないと言う事になりますね。コストも安いでしょうし味もいい、当然話題にはなりますから売れ行きが他のエリアよりもよくなって当然です。地元の高齢者を率先して作業に採用すれば雇用を創生する事も可能です。

手間はかかっても何ものにも代えられない魅力

ひと手間、いやその10倍以上の手間は必要かもしれません。でもその努力は決してムダにはならないのです。またそのヒントも特別なものを特別な人たちが作ったのではなく、今まであったものをどこにもないくらい突き詰めて磨き上げた結果になりました。

どこにでもあるもの、それをどこにもないくらい磨き上げるお土産に魅力を感じないはずがありません。




About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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