ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

税金に依存しないまちおこし

約3分

昔のまちおこし

本来、まちおこしとは自然発生的に生まれて結果的に地元を潤す事になる活動を指します。税金を含めた公金をたっぷりと注入してもらって箱物行政を行なう事はまちおこしとは言いません。また現在古くからの建物が修繕、建替えの時期に入って来ている今は巨額の税金を投入する運営はもっとも時代遅れの運営と言っても良いでしょう。

歴史ある朝市

福井県大野市には昔から続く七間朝市と言うのがあります。いわゆる朝7時からやってる朝市なのですが冬の寒いシーズンは雪がスゴいのでやりません。笑

ただし冬の間は雪の合間を縫って竹で作られた灯籠を飾るお祭りをやります。

 

この七間朝市はなんと700年もの歴史があるのです。700年と言えば鎌倉時代が終わり室町幕府が始まった頃です。トンでもなく長い歴史を刻んでいるのですね。もはや地元の人たちから見たら自分たちが生まれる遥か昔からやっていることなのでまるでおじいちゃんやおばあちゃんのやっているお店のような感じなのでしょう。近隣の農家のおばあちゃんたちが集まって来て生産物を並べて行きます。お客さんも地元の常連さんから観光客まで様々です。通りすがりでも何気なく立ち寄れる気楽さが地方の城下町ならではの雰囲気を醸し出しています。販売者のおばあちゃんたちはお菓子を交換したりお茶を分け合ったり作ってきた試食の野菜を交換したり、やってることは女子高生のお弁当のおかず交換みたいなノリです。

でもそれくらい和気あいあいと手作り感満載でないと700年も続かなかったでしょう。とにかくお金をかけていないのです。

小売店淘汰の上に立つ

 

こういった朝市を見ているとある特殊な構図が見えて来ます。例えば大きな箱ものの朝市を建設して大成功した例があります。(名前は上げませんが)しかしその影には周辺の小売店の売上が下がると言う現実があります。当然ですよね?より新鮮なものが大量に集まる店で安くていいものが買えるならそこに集まるのが消費者心理です。結果的に小売店淘汰の上に立った運営と言う事になります。その上建物にはメンテナンスが必要です。朝市程度ならシンプルな作りなので大したコストも考えなくても良いですがこれが温泉施設や学校のような作りになってしまうととてもコストが上がります。

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ローコストなかたちの朝市

その点軽トラ市などは車で来るだけなのでとてもローコストです。風情はイマイチですが継続的に運営が可能です。話題性として参加費から広告を捻出出来るかが勝負になりますが不可能ではないと思います。税金に依存するには理由がある。それを考えたまちおこしが必要な時代に入って来ていると思います。

 

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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