ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

余ったキャベツが農家を救う

約3分

家族のために作ってるタマネギ

以前、とある地方で毎年余るタマネギの使い道をアドバイスした事がありました。あのときは元々家族のために作ったのに誰も食べないと言うのが話の元でした。都会に住む孫たちへ送る事を考えたり、家族で食べるために生産していたものが食べてもらえなかったと言う事ですね。

正直なところこういったケースはたくさんあると思います。家族の分を確保したつもりが想像以上に食べてもらえないと言う事ですね。前に書いた東北の「たくあん」もこのケースに当たると思います。

昨年のキャベツ大量廃棄の話

昨年、出荷のタイミングと雨が重なりキャベツの大量廃棄になりかけた農家がありました。その時はFacebookやTwitterを使って「キャベツ大量廃棄の危機、助けて下さい!!」と告知したところ3日程度で完売してしまったと言うのです。

マーケッティングとしての是非

こういったマーケティングって好き嫌いが分かれるところです。依然有名なコンサルタントに聞いた話だと農耕機具屋が真夏に火災に遭い、倉庫が使えなくなった事を理由にチラシを撒いたところ真夏に除雪機が売れてしまったと言う話があります。今となっては半ばネタだったのだと解るのですが、当時そのコンサルタントは「経営者は二度とあのマーケティングはやりたくないと言っている」と言ってました。もっと拡散するためにそう言ったのか、それとも本当にその農耕機具屋がそう言ったのかは解りません。

余るなら、捨てるなら二次加工

キャベツのケースから解る事は余るなら二次加工するべきであると言う事です。キャベツ本体で「廃棄の危機」を訴えるだけで3日で完売するのなら二次加工してもそれなりには売れるはずです。また保存が効く加工、例えばピクルスにする等を行なえば自分たちでもある程度食べられるでしょう。実際に廃棄するほど余ったり価格が暴落してしまって話にならないのは中間問屋や商社であり製造元は矛先さえ変更すればどうとでも対応が出来る可能性があるのです。

福神漬けの由来

福神漬けと言うカレーに付ける漬物をご存知でしょうか?ウソかマコトかは解りませんがあの話の元は、確か大阪で野菜を満載した船が嵐で沈没し大量の野菜が港周辺に放り出されてしまい腐敗の危機にさらされた時に出て来たと言われています。嵐で海に放り出された野菜を大量にかき集めそれを醤油と調味料で漬けて漬物にして売ったと言うのが発端だと言うのです。本来なら捨てるものをとても美味しく味付けしてしまい、捨てるものから巨万の富を築き上げたことから「福神」の漬物「福神漬け」と名付けられたと言われています。

二次加工の可能性を探る

大豊作で暴落、大飢饉で暴落と言う負のサイクルを工夫で乗り越えることが出来るのは生産者サイドです。商社や問屋では不可能です。今一度生産者の方達は生産されている農作物の二次加工を考えてみる事をおススメします。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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