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JAXAのサービス
以前お話ししたと思うのですが宇宙開発機構(JAXA)がサービスとして大気圏を周回する人工衛星にメールを転送し宇宙から全世界の登録ユーザーに「メリークリスマス」を送っていた事がありました。
これってスゴい難しい事のように見えますか?実はそんなに難しい事ではないかも知れないのです。と言うのも環境が厳しいエリアのインターネット回線って人工衛星を使って電波の転送を行なっている事が多々あるのです。雪が酷くていつ有せん通信網が断線するか解らない環境やスゴい高地であるがために電柱の架設が出来ずパラボアアンテナを立てて人工衛星と通信を行ないネット回線を使用すると言うものです。通常比較的耳にするのはヒマラヤとかを登山する場合に使用する携帯用の衛星通信ネットワークシステムですね。
一般人も使えないのか?
と言う事はその環境においてはほぼもれなくネット回線は人工衛星を経由している事になりますよね?確認しておりませんが富士山山頂とかハワイの天文台等は衛星回線システムを持っていると思います。そこを経由したら宇宙を通過させたメールが配信出来るかも知れないわけです。メールサーバーはどこでも構いませんが一度衛星回線を使用しているところでダウンロード出来ればそこから転送するだけで良いと言う事になります。
機材のメンテナンスを兼ねたテスト配信を行なう
あとは回線を使えるところまで行くだけの問題になります。そもそもその過酷な環境を持っている地域は普段使用していない衛星回線システムであれば機材のメンテナンスを兼ねたテスト配信としてメール転送を行なえば事実上コストは0と言っても過言ではありませんよね?
北海道初山別村
20世紀の頃とても流行ったドラマ「白線流し」の中でモデルになった天文台があります。ドラマが好きだった人にとっては聖地巡礼の一端になるかもしれませんがとても素晴らしいサービスを行なっています。その天文台では村の特色を出すべく星に名前を付けるサービスを行なっています。結婚記念日や誕生日等事前に申し込めば期日に登録をしてくれます。(公的性はなし。あくまでも初山別村内の規定に基づく命名権)また夏の気候がいい時期に村を訪問して天文台に行くと自分の星を天体望遠鏡で見せてくれるサービスがあります。
名前を付けるだけではなく
登録すると星のイメージのCD(全会員共通)のCDと登録された星座マップ、星座の位置を記したキーホルダー等が送られて来ます。単に「名前を付けましたよ」と言うだけではないところが良いですね。
このまちおこしのコストを考える
元々天文台はありました。そしてサービスの数々は作らなければならなかったかもしれませんがランニングコストはとても低いと思われます。登録の際の入金さえ確認出来れば星座マップとキーホールダー以外は時間がある時に作って準備しておけますし星の選択も順番さえ決めてあれば順次設定出来ます。春生まれなら春の星座から選んだり、結婚記念日が秋なら秋の星座から選ぶ程度の選択はあるかもしれませんがイチから始めるほどの大変さはないと思われます。
継続性のあるまちおこし
このように小さな手間でローコストなまちおこしは継続性があります。同時に夢を売る事がまちおこしにとってとても価値がある事だと言う事が解って頂けると思います。そして眠ったリソースを掘り起こした例としてとても参考になる事例ではないかと思います。