ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

超高速マイムマイム

約3分

ある日突然現れたまちおこしの救世主

突然ですが「超高速マイムマイム」ってご存知ですか?元々、八丈島で行なわれていた盆踊りの最中テンポが遅すぎるからもっと早い曲調でマイムマイムを流したところ多いに盛り上がり、例年の恒例行事化した結果日本中から集客に成功した「屈指の盆踊り」として知られているイベントです。当初は音楽をテープやCDで流していたので早回しは難しかったようですが、今では生バンドが直々に演奏して通常の4倍くらいのスピードでマイムマイムを演奏します。

10時間かけて訪れる強者ファン

八丈島まで実に東京から10時間かけて船で訪れる強者もいるイベント、中身はと言えばもはや踊るには早すぎて曲に合わせて盆踊りのやぐらの周りを回るのが精一杯です。それでも最初はダイエットのつもりなのか地元の若者を中心にフォークダンスの体で踊り始めます。ドンドン加速するに連れて曲に合わせる努力も失せ、最後は歩くと言う展開。

特別な事は何もない。でも毎年行きたい!!

実にこれだけのイベントなのです。なのに日本全国から毎年1000人を集めるほどのイベントになってしまっています。実際、生バンドでの演奏ですが超有名なメンバーと言うわけでもなく地元有志が集まって始めた演奏ですし、そのためにわざわざチームが結成されるわけでもありません。にも関わらず毎年1000人が集まるイベント化している点は特筆すべき事でしょう。

突き動かしているのは地元愛

演奏しているメンバーは特に有名になりたいとかメジャーデビューしたいとかの希望はなく純粋に地元の活性化のために盛り上がろうと言うスタンスで演奏されています。

コスト計算は?

さてこのイベント、コストはいくらだと思います?これイベントにしなくても盆踊りにかかる費用は同じじゃないですか?発端は「超高速マイムマイム」を演奏して踊っている姿をYouTubeにアップしたところから始まりました。これもコスト0ですね。

それがまちおこしになる。とても大切な事を教えてくれている気がしませんか?元々の地元のイベントなのにコストもかけず、手間も最小限なのに話題性は抜群。まちおこしの神髄を見せてもらったような気分になりますね。

応用編も作れるはず

フォークダンスを高速にしたらウケた。だったらコスプレにしたら?着ぐるみアリにしたら?さまざまな方法が思い浮かびませんか?

青森では

ちなみに青森の「ねぶた祭り」の地元の子たちは浴衣にたくさんの鈴を付けて山車に合わせて踊るそうです。そして終わった後いくつ鈴がなくなっているか?を競うのが毎年の行事だそうですね。これも応用によってはかなり話題の作れる企画になるような気がします。

 

今一度地元のイベントを見つめ直してみませんか?

「超高速マイムマイム」今までの企画を今一度見直すにはとても参考になると思います。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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