ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

まちおこしを考える7つのヒント

約4分

1.捨てているものは何か?

若者たちは集まらない。(集めることをあきらめて捨てている)

農作物から出る副次的な素材。麦わら、芋のつる、収穫せずに成長してしまった竹

何もないから観光客が来るはずがないという思い込み。(集客をあきらめて捨てている)

 

2.自分たちにとって当たり前のこと

交通が少ないということは不便なだけではなくいろいろな可能性を秘めています。

以前テレビ番組で携帯と財布を含むすべての荷物を没収し10km離れた国道の端と端に男女のカップルを立たせてお互いのいる方向に歩かせるというイベントがありました。一本道なので会えるに決まっていますがどこを歩いているか連絡できず、疲れても休んでいいものかどうかも分からずひたすら歩いていきます。途中事故にでも遭ってないかな?などと心配はたくさんありますが連絡できません。そして夕暮れ近く中間点付近で見事2人は合流します。すると実験したカップルの大半が泣きながら抱き合ったと言います。荷物を預かり、いるとわかっている向きに歩いて数時間後合流するだけで泣けるというのは不便だからこそできることです。それが感動を生み出すこともあるのです。

 

3.非日常を売ってますか?

タケノコ掘りは田舎の人にとっては毎年の恒例行事です。しかし都会の人にとっては究極の非日常、これってタケノコ狩りがマーケットになることを意味します。放っておいてもある程度竹林は成長しますし、竹林のライトアップは風情があります。田舎では当たり前の風景が都会人から見たら非日常。冒険の一端になることがわかると思います。

 

4.奇跡の風景を独り占めしてませんか?

以前「のぼうの城」という小説で一躍有名になった「竹田城」というお城跡がありました。

小説の中では武州「忍城」とされていましたがどういうわけか「竹田城」が一躍有名になったのです。理由は雲海。朝日の中で雲のうえに燦然と浮かび上がる天空の城の姿は地元では当たり前、しかしながらよそでは誰も知らない一大風光明媚な名城だったわけです。小説は映画化され結果として朽ちかけたお城跡でしたが小説を機会に一気に修繕され一大観光地になりました。

 

5.取材されやすい条件を揃えていますか?

これは当たり前のことですが、メディアに露出するには5W1Hが明確である必要があります。私はそれに加えること2Hで5W3Hと呼んでいます。5Wはいうに及ばすWhat,When,Who,Where,WhyとHowですが、まちおこしの場合はこれにさらに2H(Heart)と(History)が必要であると考えています。日本人は比較的歴史や伝統を重んじます。特に地方はその傾向が強くそれを活かすには心意気(Heart)と歴史(History)があったほうが圧倒的に有利であるということになりますね。

 

6.協力していますか?

人口減、経済力ダウンしているエリアだとつい自分のところだけ儲かればいいというような考えに偏りがちですが現在九州地方の産学協同に対する助成金や県の予算は相乗り重視、共同参画型の方向に向かっています。例えば素材の提供や開発、素材生産は農業大学、新製品の企画立案は家政大学、流通と販売はビジネス系大学、また資金調達は経済系の大学と言うようにいくつかのその道のプロフェッショナル養成校が相乗りしたほうが予算が付きやすいうえに話題にもなる。それならば協力していきましょうと言うスタンスですね。

 

7.本気の人を揃えられますか?

1人でやるのは明らかに無理があります。かといって誰でもいいから頭数を揃えればいいというものではありません。「こっちは生活がかかってるんだ!!」とか言う割には午後7時には風呂入ってビール飲めないのは嫌だなて言うまちおこしに人は集まりません。やる人が楽しんでない企画には客も集まらないのです。厳しいようかもしれませんが本気というのは言葉ではなく「行動」であり成果とは話題ではなく「実数」の問題です。

 

一口にまちおこしといっても効果が出た後のほうが大変です。継続的な成果を求めるのであれば慎重さと大胆さを併せ持つ必要があります。その地道な積み重ねが伝統を生み歴史を刻みます。そのためにも大まかではありますがまちおこしのヒントを並べてみました。ぜひ参考にしてみてください。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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