ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

捨てる神あり拾う神あり

約3分

麦わらはタダだった?

以前は麦わらにお金を払う人はいませんでした。農家さんの中ではこの話を未だに笑って聞き流す方がいます。しかし現代では麦わらは「売れている」のです。都心部に近いホームセンターでは秋の収穫シーズンから農作物の防寒用の麦わらは売られています。またJAの販売店などでも売られていますね。

葉っぱで一億円

数年前、懐石料理などで使う葉っぱを売ることで年商1億円を実現したエリアがありました。この寒村もそれ以前は極めて貧しく現金収入のない高齢化と過疎が止められない地域でした。それが懐石料理用の葉っぱを売ることになってから大騒ぎになったわけです。今では「孫にポルシェを買ってやるために」なって言うご老人もいらっしゃるようです。ワーキングプアなんてどこ吹く風ですね。

何を捨ててる?

同様に捨てているものは何か?を考えてもらう必要があります。
なぜならそれは宝の山だからに他なりません。例えば竹の間伐材は焼けば炭として販売できますね。河川に入れれば水質改良材にも使えます。でも切って放置ならただの産業廃棄物です。
タケノコが売れて炭が売れて、その上その竹林を見ながら懐石料理が食べられるようになったらどれだけのコストパフォーマンスになるでしょうか?
タケノコ堀りの観光農園化もできますよね。
1つのビジネスで3通りも4通りも収益性のある提案ができるということになりませんか?

海辺の町なら

海あるエリアであれば貝殻を使った水質改良材や農薬除去剤(これは賛否ありますね)などに加工できます。以前、帆立貝を使って安全なマニュキュアの特許をとった女子高生がいました。帆立貝の貝殻なんて海沿いの町ではどう考えても捨てるものです。それがお金を生み出す可能性を持っているということですね。
農作物であれば収穫の際に出てくる廃材、葉っぱとか茎や根などまたそれを焼いた灰ですら市場があるのです。そこからビジネスチャンスを見つけ出すことも可能なのです。

稲のない時期の田んぼ

例えば昔の農村の田んぼは春先になるとピンク色に染まりました。理由は稲の肥料になるレンゲを一面に蒔いていたからです。その前には田んぼの稲刈りの後その切り株に小麦を蒔いていました。稲の根を肥料にとてもよく育ったと言います。稲刈り〜冬小麦〜レンゲの一面に咲き乱れる田んぼ。この一連の光景とその生産物、その場所に対する集客力を考えてみると可能性が見えてきますね。もちろん焼畑ならぬ稲刈り後の焼き芋や芋煮会などもイベントとしては充分な魅力があります。

話題性は日常の中から作り出す。これが負担の少ないまちおこしのもっとも重要な試みではないかと思います。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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