ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

リスクヘッジのための広報

約4分

どんな策にも失敗はある

作られたまちおこしには成否が伴います。言い換えれば投資のような部分があるということになりますね。
流行ると思って作ったご当地キャラが鳴かず飛ばずだったり、満を持してご当地特産品を使った新製品が全く売れなかったり。
話題性抜群と思って企画したイベントが全く集客できなかったり。

原因は事前のリサーチと広報にあるのは明白なのですがそれでも賭けの部分は否定できません。ご当地キャラを発表の日に地元で天災や大事故が起こる、特産品を作ったら別の地域で同じような特産品を開発し芸能人がテレビで集客してしまった。話題性抜群と思って企画したイベントの日に地元に超人気アイドルがコンサートで訪れてしまうことになっていた、などですね。

比較的安全な方法

体験型まちおこしはそう言ったディメリットが少ない比較的安定した企画が描けると言えます。例えば稲刈りなんて客がいようといまいと稲は刈らないといけません。そこにお客さんが来てくれて話題になり、さらにはお金が儲かるならとてもいい展開が見込めます。また上記のようなハプニングに強いのも特徴ですね(イベントにしてもしなくても稲は刈りますから)

体験型まちおこしのヒント

そんなことから常日頃からまちおこしで絶対にやった方がいい広報について書いていきたいと思います。

まず無料な広報はすべて使うことです。これは町の広報、村の広報、県の便りも含めます。プレスリリースもテレビラジオ新聞に送ります。この辺りは通常の広報と同じです。また同様にツイッター、Facebook、インスタグラムなども使います。メルマガ、Line@も使った方がいいですね。

この辺りは具体的な方策というより人の問題ですね。ノーギャラのボランティアで構成する広報チームが作れるのが理想的ですがこの時代「お金にならない活動をする意味がわからない」という人が多いので同じ志を持つ人地元民を探し出すことや身内で広報をやってくれるメンバーを集める方が確実かもしれないですね。(とはいえ人の問題はかなり難しいです)

導入して欲しいその地域ならではの方法

ご当地戦隊ヒーローも呼べる環境なら是非呼んでください。先着のプレゼントも同じです。これらの準備はできるだけお金をかけずに出来るようにしておくことです。また雨天でも何かだいたいイベントが仕込めるように廃校の空き教室とか公民館の空き状況も確認しておいたほうがいいでしょう。

広報の方法

天候での変更や調整については早めの連絡が必要です。食材など傷みやすい素材を使われるのであればなおさらです。ということは参加申し込みは事前にメールやLineでもらっておいた方がいいということがわかります。

中継する?

メインのコンテンツは通常の稲刈りや収穫、季節の生産などです。場合によっては竹の間伐だったり草刈りだったり。作業中は十分撮影を行い中継してもいいくらいです。のちの広報にも役立てましょう。なお参加費をとるにしてもボランティアで作業してもらうにしても保険をかけることは想定しておいてください。何があるかわかりませんから。それを見てもらうのであれば危険は少ないですが手伝ってもらうのであれば保険必須です。

0ベース思考?

この辺りまで想定して万が一当日中止になったら?を考えます。お金を使って準備したことがどれくらいのリスクになるか?代替イベントでどこまでリカバリーできるか?2度目の開催は可能か?話題性はさらに作れるのか?

ノーリスクハイリターンを目指せ

その上で経済的な持ち出しが極めて少ないということになればとても優秀な企画と言っていいでしょう。またそういう企画が増えれば自ずと参加者も増えますし継続的なイベント化することが可能になるでしょう。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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