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相次ぐ引退と活動停止
2016年12月におけるアイドルの引退、活動停止が相次いでいます。これはアイドルの淘汰の時代に入ったという説がありますがご当地アイドルの場合、若干意味合いが異なると思われます。あえてここではまちおこしをアイドル的な視点で考えるという今までの思考がこの潮目でどのように変わっていくのか?考えてみたいと思います。
アイドル活動の停止は不人気が原因ではないかも?
昨年某大手の広告代理店の不祥事で代表取締役が辞任しました。これを時代の変化、より正確な報道を行うきっかけになったと迎合された人たちがおりました。決してその事実は否定しませんが同時に広告代理店に還流されていた巷の企業の広告宣伝費が減少傾向に向かわせるという皮肉な展開を見せています。
それに伴い先行投資的にマイナーなアイドルの発掘に余念がなかったプロダクションも否応なしにコストダウンを図らざるおえない時代に入ってきたと言えるでしょう。今後はオーディションを含め毎年のようにメンバー募集をかけられるプロダクションも減っていくと思われます。またすでに一線で活躍しているグラビアアイドルや芸能人の引き抜きのような展開も多く見受けられるのではないかと想像されます。
ご当地アイドルはどうなるのか?
さて、これがまちおこしご当地アイドルにはどういう影響を及ぼすのでしょうか?幸いなことにご当地アイドル的なまちおこしは元々予算がありませんしプロダクションが付いていることも少ないです。なのでいきなり活動停止や引退という可能性は少ないと思われます。ただし生活収入がない人たちであれば兼業アイドルという形になるのでやはりメジャーな活動を視野に入れた動きは難しい時代になると思われます。また活動のメインを行っていたホールや劇場の使用料の問題もありますので箱をいっぱいにできないご当地アイドルにとっては苦難の時代になりうると思います。
ご当地ヒーロー戦隊の場合は
ご当地ヒーローというわれる人たちの活動は地元のお祭りやイベントに招聘されて「ヘンシーーン!!」とやるわけですが彼らはコスチュームから移動費まで基本自腹で活動しています。(招聘するイベントやお祭りによっては些少な謝礼が出ることもありるようですね)彼らはホールや劇場を持ちません。呼ばれれば行くというスタンスです。あの形の活動がご当地アイドルにも当てはまっていくのではないかと考えています。
ご当地アイドルとご当地ヒーロー戦隊の違い
ただしご当地ヒーロー戦隊はコスチュームは一つ。アイドルは何着も必要ですね。さらにはそれを運ぶ車やそのガソリン代などが必要になります。メイクにも時間がかかりますしコストはどう考えても膨大になっていきます。CD作りPV(プロモーションビデオ)を用意するとなればロケハンからレコーディングスタジオの使用料がかかります。それを加味して考えるとどうしてもクラウドファンディングやスポンサーが必要になるのは致し方ないでしょう。
もちろん無料で使えるものもたくさんありますから一気に流行の波乗ることはあると思います。ツイッター、facebook、インスタグラム、YouTubeなどを駆使すれば知名度は上がっていきます。場合によっては地元メディアや新聞などにも取り上げてもらえるでしょう。問題はそこからどうやって活動を維持するか?がとても大きな課題になっていくと思われます。
ゆっくりとした冬時代到来か?
そういう意味で今後のご当地アイドルも冬の時代が訪れていくのではないかと思います。これから活動を考えている人たち、今活動を縮小しようとしている人たちは緻密な計算が必要なってくると思われますね。