ふるさとRe:Boot研究所

本当のふるさとを愛するために今私たちの出来ること

ご当地アイドルの行方

約4分

相次ぐ引退と活動停止

2016年12月におけるアイドルの引退、活動停止が相次いでいます。これはアイドルの淘汰の時代に入ったという説がありますがご当地アイドルの場合、若干意味合いが異なると思われます。あえてここではまちおこしをアイドル的な視点で考えるという今までの思考がこの潮目でどのように変わっていくのか?考えてみたいと思います。

アイドル活動の停止は不人気が原因ではないかも?

昨年某大手の広告代理店の不祥事で代表取締役が辞任しました。これを時代の変化、より正確な報道を行うきっかけになったと迎合された人たちがおりました。決してその事実は否定しませんが同時に広告代理店に還流されていた巷の企業の広告宣伝費が減少傾向に向かわせるという皮肉な展開を見せています。

それに伴い先行投資的にマイナーなアイドルの発掘に余念がなかったプロダクションも否応なしにコストダウンを図らざるおえない時代に入ってきたと言えるでしょう。今後はオーディションを含め毎年のようにメンバー募集をかけられるプロダクションも減っていくと思われます。またすでに一線で活躍しているグラビアアイドルや芸能人の引き抜きのような展開も多く見受けられるのではないかと想像されます。

ご当地アイドルはどうなるのか?

さて、これがまちおこしご当地アイドルにはどういう影響を及ぼすのでしょうか?幸いなことにご当地アイドル的なまちおこしは元々予算がありませんしプロダクションが付いていることも少ないです。なのでいきなり活動停止や引退という可能性は少ないと思われます。ただし生活収入がない人たちであれば兼業アイドルという形になるのでやはりメジャーな活動を視野に入れた動きは難しい時代になると思われます。また活動のメインを行っていたホールや劇場の使用料の問題もありますので箱をいっぱいにできないご当地アイドルにとっては苦難の時代になりうると思います。

ご当地ヒーロー戦隊の場合は

ご当地ヒーローというわれる人たちの活動は地元のお祭りやイベントに招聘されて「ヘンシーーン!!」とやるわけですが彼らはコスチュームから移動費まで基本自腹で活動しています。(招聘するイベントやお祭りによっては些少な謝礼が出ることもありるようですね)彼らはホールや劇場を持ちません。呼ばれれば行くというスタンスです。あの形の活動がご当地アイドルにも当てはまっていくのではないかと考えています。

ご当地アイドルとご当地ヒーロー戦隊の違い

ただしご当地ヒーロー戦隊はコスチュームは一つ。アイドルは何着も必要ですね。さらにはそれを運ぶ車やそのガソリン代などが必要になります。メイクにも時間がかかりますしコストはどう考えても膨大になっていきます。CD作りPV(プロモーションビデオ)を用意するとなればロケハンからレコーディングスタジオの使用料がかかります。それを加味して考えるとどうしてもクラウドファンディングやスポンサーが必要になるのは致し方ないでしょう。

もちろん無料で使えるものもたくさんありますから一気に流行の波乗ることはあると思います。ツイッター、facebook、インスタグラム、YouTubeなどを駆使すれば知名度は上がっていきます。場合によっては地元メディアや新聞などにも取り上げてもらえるでしょう。問題はそこからどうやって活動を維持するか?がとても大きな課題になっていくと思われます。

ゆっくりとした冬時代到来か?

そういう意味で今後のご当地アイドルも冬の時代が訪れていくのではないかと思います。これから活動を考えている人たち、今活動を縮小しようとしている人たちは緻密な計算が必要なってくると思われますね。

About The Author

代表katoP
katoP(Pはプロデューサーの略)
神奈川県生まれ。
神奈川の県央部の高校を卒業し東京にて大学を卒業。
20世紀を不動産業と金融機関交渉代行を仕事として過ごす。
(主に賃貸と都市銀行との交渉)
21世紀に入り町おこしのプロデューサーを始め、独自メディアの編纂やコストを減らした広報手段等をアドバイスしてきた。
創刊した広報誌の編集長は軒並み2年以内に各都道府県の知事と対談しTVに出演、中には世界規模の活動に成長した組織もある。
このたびその活動を元に日本中で行われる町おこしの実体と検証、また主に学生たちの町おこし活動をまとめ、各地の町おこしの参考実例集を作るべく「ふるさとRe:Boot研究所」を立ち上げた。
各メディア記事と実例を元に、独自の視点でのイノベーションを提案するスタイルにファンも増加中!!

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