おめでたいお正月のお話です。
おめでたいことの代表がお正月ですがそのシンボルとも言えるものに角松や玄関のお正月飾りがあります。
あの飾りには必ず入っているものがあります。
「松竹梅」です。(ミカンとかじゃありませんよ。笑)
あの松竹梅をただの縁起物と思ってる方は多いと思います。ですが歴史的に見てとても大きな意味をなす素材で、日本古来の縁起物なのです。
縁起のいい理由
竹が成長が早く繁栄のシンボルとして扱われているのはよくご存知だと思いますが松と梅の由来をご存知の方は少ないかもしれません。
実は「松の木」はアルカリ性の殺菌力の強い素材なのです。近年酸性雨等で松林が絶滅する理由が松はアルカリの木なので酸が強いと枯れてしまうのです。またアルカリ性の殺菌力の強さからかつての街道筋、特に参勤交代を行なっていた街道筋には各所に松並木が見受けられますね。
海外でもその効果は
また一説にはフランスの「ルルドの泉」は今や聖地とされていますがあの「ルルドの泉」を聖女ベルナデッタが発見する数十年前にナポレオンがルルドの上流に松の林を作ったと言われています。その松の木の根の成分が地中に溶け出し水に含まれたことからその殺菌力で数々の病気を治したのではないかと推測されます。
梅の持つ意味
方や「梅」はどうかと言えばかつて将軍家や天皇家の直轄の土地には必ず梅林がありました。それは梅の花弁が陰陽道の五芒星を表す魔除けの意味があったからです。ですが科学的見地からすると「梅」は酸性の殺菌力の強い植物だったのです。梅干しが身体にいいと言うのも頷ける話ですね。
またこの梅、種の部分を割ると「天神」と言われる白っぽい核が出て来ます。これが青酸カリの元になる「シアン」を微量に含んでおり大量に梅の種を食べると青酸カリと同様に「死ぬ」ことがあったために梅干しの種は「一日三個まで」などと言われるようになったと言われています。
ですが実際のところ極めて微量な上に梅干しになる際に醗酵してしまい「シアン化合物」としての毒性は無くなってしまうようです。成分としては「アミグダリン」と言われる成分があり一部ではガンの特効薬等と言われているようです。
縁起のいいものをまちおこしに活かす
この3つを使って特産品を作れればお正月には必ず売れるものが出せると言うことになりますね。
角松を立てる風習も科学的な背景を考えて特産品に活かせたら七草粥のように伝統的な名産品が作れるかもしれません。まちおこしのヒントになるお話でした。